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【松木安太郎】ウイングのポジショニングが流れを変えた。イラク戦でもぜひ、乾貴士を使ってほしいね

カテゴリ:日本代表

サッカーダイジェストWeb編集部

2017年06月08日

この試合で昌子を90分間使ったってことは…。

次のイラク戦でも、昌子の先発起用が濃厚だ。写真:佐藤明(サッカーダイジェスト写真部)

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 逆に言えば、ハリルホジッチ監督が原口や久保に、乾のようなプレーを求めてもよかったよね。上下動ばかりを強調しても上手くいかない時があるのは、シリア戦の前半で証明された。その時に判断を変えて、後半のようなサッカーをしたっていいんだ。
 
 選手の距離感が遠過ぎたり、動きながらのプレーが少ないと試合が難しくなるけど、ウイングのポジショニングを修正して中盤に人数を確保できれば流れは良くなる。パスワークが円滑になり、サイドで上手くボールを受けられるようにもなるんだ。上下動一辺倒ではなく、横の動きも加えると、いろんな意味で幅ができるんだよ。
 
 もしかすると監督に「早く裏を取れ」と言われているのかもしれないけど、もっと変化を付けてもいい。そこが日本代表の課題かもしれないね。
 
 ただ、スタメンで出た原口や久保の評価が下がるわけではないよ。シリアのパフォーマンスが良かった前半は、日本にとって苦しかった。そのなかでのプレーで、肉体的にフレッシュな状態で戦えた後半の選手たちとの優劣をつけるのは難しい。ハリルホジッチ監督が、そこをどう見ているのか。頭のなかを覗いてみたいね。
 
 前線は6人のメンバーを代えたけど、最終ラインをいじらなかったのも注目ポイントだった。今回の招集メンバーを見ると、CBは吉田が軸で、パートナーには昌子か三浦、もしくは槙野も考えられる。でも、この試合で昌子を90分間使ったってことは、次の試合も吉田&昌子のCBコンビで行くということだろう。
 
 まあ、最終ラインの選手を代えなかったのは、1点取られたから、下手に守備をいじりたくないと思ったのかもしれない。今野の同点弾の後に2、3点取れていれば最終ラインの選手もテストしたかもしれないけど、1-1の状況だったからね。あまりリスクを負った選手交代ができなかったんだと思う。
 
 長い時間を使って、吉田と昌子にコンビネーションを確認させたとも考えられるけど、むしろテストしたくてもできないシチュエーションだったと僕は思うな。
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