【浦和】ACL決勝弾、森脇良太が告白した「死」と「支え」について考えた日々

カテゴリ:Jリーグ

塚越 始(サッカーダイジェスト)

2017年06月01日

多くのサポーター、クラブに迷惑をかけてしまい――。反省の言葉を口にしたあと…。

森脇(右上)はホームで約1か月ぶりのピッチに立った。写真:サッカーダイジェスト写真部

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 第1戦を0-2で落としており、この日は最低2ゴールを奪わなければ、ベスト8進出に進出できない。一方、守備陣にとっては、失点は絶対に許されないという難しいシチュエーションでもあった。森脇は次のように、この日のプランを明かしていた。
 
「(ストッパーの間は)今日は慎重かつ大胆に試合を進める必要があった。1点取られたら厳しくなる。ナイーブなミスだけは避けて、アウェーでやられている部分を修正して、攻めていこうとしました。球際の個のところで負けたら、サッカーになりません。第1戦は滅多にないようなミスで失点していたので、今回は必ず良いゲームができる。そのための修正をして臨みました」
 
 そして心掛けたのが、変わらず声を掛けることだったと言う。
 
「声を出さなければ、ピッチに立っている意味がない。苦しい時こそ、少しでもチームメイトを助けられるように前向きな声を出した」
 
 さらに続けた。
 
「僕もチームメイトからの声に助けられてきました」
 
 120分間、フル出場。右サイドで、守って攻め抜いた森脇は試合後、「足が動かない状態」だった。そして彼は10節の鹿島戦(●0-1)後の騒動に触れながら、チームメイトとこの試合に懸けた想いを淡々と語った。
 
「第1戦はアウェーにもかかわらず、たくさんのサポーターが来てくれたのに負けてしまい、悔しい想いをさせてしまいました。今日のゲームでACLを終わりにしたくない。絶対に逆転できる。その気持ちが強く、誰ひとり諦めていませんでした。
  
 多くのサポーター、クラブに迷惑をかけて、僕にとっても久々となるこのホームゲームに強い気持ちで臨みました」
 
「いろいろな葛藤がありました。サッカーの神様が見てくれていると信じていました」

 すると、森脇から思わぬフレーズが飛び出した。
 
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