後半の研ぎ澄まされた集中力を象徴する場面。
ラインコントロールは明確になり、後手を踏むようなプレーが激減。相手の速さも事前に想定し、ほとんどの局面で先に動き出して相手に隙を与えなかった。とりわけ、86分に見せたプレーは後半の研ぎ澄まされた集中力を象徴する場面だ。
右サイドを崩され、中にボールを送られるとルーサー・シンに決定的なシュートを放たれた。しかし、冨安は身体を投げ出してブロック。「最初はニアの相手をマークしようとしたのですが、そこで判断を変えました。その横パスに付いて行って、最後はスライディングをしました。そこはもう何か身体が勝手に動きました」というように、相手のスピードに適応した上で的確な状況判断を下した。しかも、本能的にこなしたというのだから恐れ入る。
「(後半の)トミはシュートブロックも結構当たっていましたし、対人の部分でも相手に勝ってくれていた。トミ(冨安)は自分よりも良かったと思う」
CBでコンビを組んだ中山雄太(柏)が、冨安にそう賛辞を送るのも納得できるプレーだった。
次の相手はウルグアイ。初戦の南アフリカよりも数段上の力を持っている。とりわけ、攻撃陣の破壊力は今大会屈指で一筋縄ではいかない強豪国だ。しかし、試合中に逞しさを増していく九州男児にとって、これほどの相手はいない。韓国で過ごす時間をより濃密なものにしていくために――。
冨安はさらなる高みを目指し、挑戦を続ける。
取材・文:松尾祐希(サッカーライター)
右サイドを崩され、中にボールを送られるとルーサー・シンに決定的なシュートを放たれた。しかし、冨安は身体を投げ出してブロック。「最初はニアの相手をマークしようとしたのですが、そこで判断を変えました。その横パスに付いて行って、最後はスライディングをしました。そこはもう何か身体が勝手に動きました」というように、相手のスピードに適応した上で的確な状況判断を下した。しかも、本能的にこなしたというのだから恐れ入る。
「(後半の)トミはシュートブロックも結構当たっていましたし、対人の部分でも相手に勝ってくれていた。トミ(冨安)は自分よりも良かったと思う」
CBでコンビを組んだ中山雄太(柏)が、冨安にそう賛辞を送るのも納得できるプレーだった。
次の相手はウルグアイ。初戦の南アフリカよりも数段上の力を持っている。とりわけ、攻撃陣の破壊力は今大会屈指で一筋縄ではいかない強豪国だ。しかし、試合中に逞しさを増していく九州男児にとって、これほどの相手はいない。韓国で過ごす時間をより濃密なものにしていくために――。
冨安はさらなる高みを目指し、挑戦を続ける。
取材・文:松尾祐希(サッカーライター)