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テネリフェに行ってみて分かった、柴崎岳のリアルな現地評「彼は最重要人物かもしれない」

カテゴリ:海外日本人

佐藤香織

2017年05月11日

テネリフェの人びとは、異邦人にも慣れているようだ。

練習中は笑顔が絶えなかった。すっかりチームの輪に溶け込んだ印象だ。写真:佐藤香織

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 練習取材を終えて市街中心部に戻ると、多くの日本料理店があった。欧州ではヘルシー志向から日本食の人気が高いが、魚介が豊富な島ゆえか、とりわけ店舗が多い印象を受けた。
 
【PHOTO】日本代表戦の美女サポーターたち

 唯一のチームオフィシャルグッズショップにも立ち寄ってみる。ちょうどGAKUの背番号がレプリカユニホームにプリントされているところだった。WEBショップに日本から入った注文分だそうだ。
 
 地元の新聞を全部買ってみたが、柴崎の写真が必ず掲載されている。ただ、文章の内容は本人と関係のないものが多い。スペシャルスポンサーのロゴがユニホームに入るお知らせや、次節チケットの販売法といった具合だ。GAKUの写真を載せておけば日本のマスコミが興味を示してくるだろう。どうやらそれが狙いのようだ。実際、日本のWEBサイトでは、地元紙の翻訳記事がたびたび見られる。
 
 そういえば、街の人びとは私にまったく興味を示さなかった。ヨーロッパや南米のサッカーチームを有する都市には、東洋人を見かけること自体が少ない街も多く、とりあえず知っている日本人の名前で私を呼ぶものだ。
 
 たとえばマルセイユのスーパーマルシェで「ナカタ!」と呼ばれ、オランダ・ロッテルダムのカフェで「オノ!」と声をかけられ、パラグアイのポリスはすれ違うと必ず「タケダ!」と言い、ドイツ・ゲルゼンキルヘンのタクシードライバーは「ウッシー!(内田篤人の愛称)」と話しかけてきた。ここでも「ガク!」と話しかけられてもよさそうなものだが……。
 
 ヨーロッパ有数の観光地であるテネリフェの人びとは、異邦人にも慣れているようだ。ホテルのフロントマンは「そういえば、先週GAKUがひとりでこのへんを歩いていたよ」と教えてくれたが、それ以上でもそれ以下でもないのだ。
 
 通訳が付いているというSNSの書き込み、げっそりと頬がこけた写真、日本料理店で焼き魚定食を3回食べたという周辺取材、いまだ取材拒否という報道、かと思えば「地元紙絶賛!」などなど……。
 
 はるか1万2500キロ離れたかの地から日本へ届く情報は、どこか妙な切り取られ方をしていて私自身のなかで強い違和感があったが、実際にこの目で一つひとつ見ていくうちに、その違和感は消えていった。
 
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