【高円宮杯】サンガの近未来を担うU-18日本代表GK、若原智哉を紹介します

カテゴリ:高校・ユース・その他

松尾祐希

2017年04月25日

日本を代表するGKになるのも夢ではない。

プレミアリーグEASTでの今季初勝利に気勢を上げる京都U-18イレブン。若原(左端)は主将としてチームを鼓舞し続けた。写真:松尾祐希

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 そして、ふたつ目がトップチームでの練習だ。昨季から2種登録されており、今季もプロのトレーニングに参加している。そこで目の当たりにしたのが、日本代表招集歴もあるGK菅野孝憲の存在だ。吸収する点が多く、プレーの変化に小さくない影響を与えた。
 
「トップでは練習試合こそ出させてもらってないですけど、菅野さんなんて見ているだけでオーラが全然違うなと感じる。コーチングの質が違うし、(DF陣は)後ろにいて安心するだろうし、なにより安定感がある。見習うところがたくさんある」
 
 J2トップレベルの実力者だ。若原が想像していた以上のスキルを菅野は持っていたが、とりわけコーチングに関しては気付かされる点が多かった。「的確で無駄がない指示で、素早く大切なことを伝えられる。あとは声の強弱もしっかりできていて勉強させられます」と、味方を動かすために話すだけではなく、大事なのは伝え方の創意工夫。大先輩のから存分に学ぶ、自らのプレーに還元した。横浜ユース戦でも的確なコーチングだけではなく、タイミングや伝え方に変化を付け、仲間を最後尾から叱咤激励した。
 
 主将という重責と身近な先達からの学び。ふたつのきっかけを経て、若原の成長スピードは一気に加速した感がある。「昨年に比べると、コーチングの量と質が上がっていると思う」という言葉からも充実感が漂う。
 
 とはいえ、守護神は自分の現状に満足していない。「もっと精度が上がれば、間違いなく代表でも活躍できる」と岸本監督が太鼓判を押すように、総合力を高めれば、日本を代表するGKになるのも夢ではない。
 
 伸び盛りの俊英は多くの刺激を受けながら、トップ昇格と日本代表での活躍を期して、さらに上を目ざす。
 
取材・文:松尾祐希(サッカーライター)
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