【札幌】移籍後初ゴールを決めた兵藤慎剛が試合後、何度も口にした言葉とは?

カテゴリ:Jリーグ

原田大輔

2017年04月24日

「ボールを持った時に何ができるか。クオリティを上げていきたい」

中盤でゲームを作りながらも、「貪欲にゴールを狙わなければ」と、決定的な仕事にも意欲を見せる。(C)SOCCER DIGEST

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 ただ、首位を走る浦和を相手に、最後まで追い上げられたことで得た手応えもある。
 
「開幕の頃に比べると、良くなってきている部分はある。残留を争うチームは(実力的に)どんぐりの背比べじゃないですけど、紙一重だと思っている。だから、そのちょっとした差のところの力をつけていければと思う」
 
 横浜でプレーしていた昨季までならば「優勝」という言葉を口にしていたであろうが、札幌に活躍の場を移した兵藤は、何度も、何度も「残留」という単語を発した。
 
 彼が抱く危機感の正体は、ホームで2勝しているとはいえ、アウェーではいまだ勝点を挙げられていない現状もあるのだろう。ルヴァンカップを挟み、リーグ戦では再びアウェーの磐田戦が待っている。
 
「ただ、下を向いているわけにはいかないですからね。相手にボールを持たれる分、1回のプレーの質を上げていかないと、チャンスは作れない。ずっとボールに関与できるわけではないですけど、ボールを持った時に何ができるか。クオリティを上げていきたいと思います」
 
 テレビ取材のあった兵藤は、「また」と言って歩き出したが、その後も何となく彼を眺めていた。キャリーケースを引き、スタジアムを出ていくその姿は背筋がぴんと伸び、何より顔は前を見据えていた。
 
取材・文:原田大輔(SCエディトリアル)
 
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