【札幌】浦和サポーターに拍手で迎えられた小野伸二は一体何を思ったか?

カテゴリ:Jリーグ

塚越 始(サッカーダイジェスト)

2017年04月22日

「たくさんの拍手が聞こえてきた時は本当に嬉しかった」。

87分、小野が時間を作り、福森弾をアシスト! 写真:サッカーダイジェスト写真部

画像を見る

 ゴールから約25メートルの地点。右利きの小野と、左利きの福森がキッカーとして並んだ。するとまず小野が何度か蹴るふりを見せた。
 
「最初からフクにキックを任せることは決まっていました。キックの精度は高いし、ウチの武器でもある。(何度かキックモーションをとったのか)フクは蹴るまで時間をかかるんでね(笑)。だから『蹴るぞ』と。見せかけです」
 
 そう明かした小野だが、結果的にその甲斐あって、福森の左足のキックが2点目をもたした。浦和の壁の隙間を抜け、GK西川周作の伸ばした左手から遠ざかるように弧を描き、ゴール隅のネットに突き刺さったのだ。
 
 試合は結局2-3で敗れた。ただ札幌にとっては、今後につながる一撃だった。
 
 それでも小野は本音を漏らす。
 
「もう少し長くピッチに立ちたかったです」
 
 
 92年のクラブ設立から浦和を見守ってきた記者も、「浦和にとってシンジと言えば、小野伸二。サポーターがこれほど元在籍選手を拍手で歓迎したのは初めて見た」と語っていた。

 そんな熱い想いは、この男にもしっかり伝わっていた。久々の埼スタのピッチを踏みしめた小野は、その確かな”感触”を糧に「(札幌のチーム状態は)キャンプから成長し、自信を持ってプレーできている。高いレべルの相手と対戦した時にも力を出せるようにしていこうと思います」と誓っていた。
 
取材・文:塚越 始(サッカーダイジェスト編集部)
 
【関連記事】
【J1採点&寸評】浦和×札幌|22歳初戦、関根が鮮烈弾! 凱旋の小野はボールを蹴らずに"アシスト"
中村俊輔、遠藤保仁、小野伸二…を超える「最も衝撃を受けた」と鈴木啓太が引退記者会見で明かした“意外”な選手とは?
【黄金世代】第1回・小野伸二「なぜ私たちはこのファンタジスタに魅了されるのか」(♯1)
【磐田】開幕から1か月半。中村俊輔が「ギアチェンジ」に例えたジュビロの現在地と課題
【仙台】過去最多7失点…。歴史的大敗後、サポーターが見せたまさかの行動とは?

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト なでしこJに続け!
    4月10日発売
    U-23日本代表
    パリ五輪最終予選
    展望&ガイド
    熾烈なバトルを総力特集
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト ガンナーズを一大特集!
    5月2日発売
    プレミア制覇なるか!?
    進化の最終フェーズへ
    アーセナル
    最強化計画
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVo.40
    1月12日発売
    第102回全国高校選手権
    決戦速報号
    青森山田が4度目V
    全47試合を完全レポート
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ