すると76分、R・マドリーはカゼミーロのクロスにC・ロナウドがヘディングで合わせゴール。ファーストレグに続くエースの得点で、勝ち抜けにさらに有利にな立場に立った。
 
　しかし、バイエルンも負けていない。直後の77分、フンメルスから75分に投入されたばかりのミュラーにつなぎ、混戦から最後はS・ラモスがオウンゴール。２戦合計スコアも３-３となり、ドイツ王者が試合を振り出しに戻した。
 
　とはいえ84分、左サイドをドリブルで突破しようとしたアセンシオにビダルがタックルを仕掛け、この試合２枚目の警告を受けて退場処分。10人での戦いを余儀なくされたバイエルンは88分、エースのレバンドフスキを下げキミッヒを投入、ミュラーをCFに配置する。
 
　その後は数的優位を生かしてR・マドリーがバイエルン陣内に押し込むも、バイエルン守備陣の前にゴールを割ることはできない。このまま２-１で90分が終了するも、２試合の合計スコアが３-３で決着がつかず、延長戦にもつれ込む。

　96分、R・マドリーはC・ロナウドが遠めの位置から強烈なミドルシュート、さらにマルセロも左サイドからグラウンダーのシュートを放つがボールはゴール右へ外れる。97分にはボアテングがペナルティーエリア内でカゼミーロを倒す。PKでもおかしくないチャージだったが、主審はファウルを取らなかった。
 
　98分、バイエルンもカウンターからロッベンがボールを運び、D・コスタが折り返すが、中央で合わせることができない。
 
　すると104分、S・ラモスのロブパスをフリーで受けたC・ロナウドが、落ち着いたトラップから左足でゴールを奪いR・マドリーが勝ち越しに成功。ボールを受けた位置は明らかにオフサイドであり、バイエルンにとっては不運な判定だった。
 
　109分にはマルセロがドリブルで独走、バイエルン守備陣の裏へ抜け出す。GKノイアーと１対１を迎えたマルセロは、最後にC・ロナウドへのパスを選択。これをエースがしっかりと決め、ハットトリックを達成した。さらに、112分にもドリブルで仕掛けたアセンシオが右足で逆サイドのネットに流し込み、追加点を奪った。

　試合はこのまま４-２でR・マドリーが勝利。２戦合計スコア６-３で７年連続のベスト４進出を決めた。
　
　なお、準決勝の抽選会は４月21日に行われる。