【岩政大樹】タイの”奇襲”に動じなかった日本。「流れ」と「際」の両方で圧倒した

カテゴリ:日本代表

サッカーダイジェストWeb編集部

2017年03月30日

サッカーのスコアは、流れのコントロールと際の勝負で成り立っている。

ゴール前での「際」の部分でも差も、スコアが大きく開いた要因だ。写真:佐藤 明(サッカーダイジェスト写真部)

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   しかし、香川選手の先制点は、その矢先でした。
   サッカーでは立ち上がりの重要性をよく説かれます。流れるスポーツですので、入り方を失敗すると流れを取り返すのが難しいからです。
 
   一方でよく起こるのが、「良い入りをした」と思った矢先に失点する、ということです。香川選手の得点は、まさにそうしたタイミングでした。
 
 日本が上手だったと思います。5分間で相手の出方を見極めたうえで、4バックでハイプレッシャーをかけてくるチームの泣き所である、サイドバックの裏を森重選手のパス一本で久保選手が突き、相手選手の背中で動き出した香川選手が彼独特のエリア内の冷静さを見せました。
 
 試合前に整列した時、ハリルホジッチ監督が久保選手にさりげなく、「足下でもらうふりをして裏へ」というようなジェスチャーをしていたように見えましたが、試合前からそうした狙いもスカウティングの中でしていたのかもしれません。
 
 その後も、タイ代表の健闘が光る場面が見られたかと思うと日本が得点する、という現象の中で試合が進んでいきました。
 
 試合運びや流れのコントロールで日本が大きく上回ったということだと思います。
 
 また、ゴール前での「際」の部分でも大きな差がありました。
 
 得点のためには、ゴール前のほんの小さなスペースと、ほんのわずかな時間でゴールまでの道筋を見つけなくてはいけません。逆に守る側は、相手が見つけた道筋を最後まで冷静に1センチでも消しにいく作業が求められます。
 
 香川選手が見せたシュートコースの作り方、選び方。その他の3つのゴールもそれぞれのストロングポイントを発揮した素晴らしいシーンでした。川島選手を中心として、守備陣もゴール前の守備に気迫と冷静さを見せました。
 
 サッカーのスコアとは、流れのコントロールと際の勝負で成り立っています。そのどちらでも日本は上回ったことで、スコア上は大勝となりました。
 
 課題はいくつもありました。不安を感じる点もあります。ただ、この2試合の結果は誰もが満足できるものでしょう。
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