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金田喜稔がタイ戦を斬る!「『ここしかない!』クロスを供給した久保には、正直驚かされた」

カテゴリ:日本代表

サッカーダイジェスト編集部

2017年03月29日

「縦への意識」は随所に感じられるようになった。

タイから4ゴールを奪って快勝した日本。UAE戦に続く勝利で、W杯出場へ一歩前進した。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

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 今回のUAE、タイとの2連戦に臨むにあたって、チームには少なからず不安要素があった。大黒柱の長谷部が負傷離脱し、エースの本田はクラブで出番を失っている状態のなか、苦手とする中東のアウェー戦で、果たして勝利を奪えるのかと……。

 しかし蓋を開けてみれば、そんな不安は見事に消し去られた。むしろ、今後に向けて実りある2試合だったのではないか。特に注目したいのがチームとしての戦いぶりで、ハリルホジッチ監督が目指してきた「縦への意識」は随所に感じられるようになった。そして、それが結果に結びついてきたのはなにより喜ばしい。

 今予選で唯一の黒星となっている昨年9月のUAE戦では、ショートパスをつないで、とにかく崩すことに固執していた。それはハリルホジッチ監督が目指すサッカーというより、ザッケローニ監督時代に標榜していたポゼッションサッカーに近い形だった。

 その頃は、ハリルホジッチ監督が就任して約1年半が経過しても依然としてスタイルが浸透し切れていない印象を受けたのだが、約半年を経た今、ようやく形になってきている。1対1の局面で縦に仕掛けられる原口や久保が活躍できているのは、戦術が上手く浸透している証なのだろう。

 ただ、だからと言ってまだ安心はできない。タイ戦を見る限りでは、攻守の両局面において、ポジショニングや連係に課題ははっきり表われた。ボランチに入った酒井高のパフォーマンスはお世辞にも良いとは言えなかったし、左サイドの原口を効果的に活かせていなかったようにも映る。そこは、6月の最終予選(イラク戦)に向けた課題としてとらえるべきだろう。

 世代交代が進まず閉塞感が漂っていた半年前に比べると、良いムードが生まれつつあるのは確かだ。ライバルの一角であるUAEが敗れるなど風向きも悪くないが、気を緩めず、この良い手応えを次回の戦いへ是非とも生かしてほしい。
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