【G大阪×浦和】藤ヶ谷の負傷退場、田尻の涙——GKを巡るドラマ

カテゴリ:Jリーグ

塚越 始(サッカーダイジェスト)

2017年03月30日

6年目の田尻に突然訪れたJ1デビュー。最後はサポーターの声援に涙を浮かべた。

試合後、サポーターからの温かい声援を受けた田尻が、思わず涙を浮かべた。写真:佐藤明(サッカーダイジェスト写真部)

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「(デビューは)緊張するものなのかなと想像しましたが、そんなこともなくすんなりと入れました」(田尻)
 
 ファーストプレーとなったクロス処理に成功。そこで気持ちも落ち着き、「そのあとは物怖じせずにできました」と振り返る。
 
 スコアは1-0のまま刻々と時間は過ぎていき、アディショナルタイムに突入する。ところが、やはりただでは終わらないのがこのカードだった。
 
 宇賀神のミドルレンジからの強烈なシュートが、ペナルティエリア内にいた倉田の手に当たる。主審はハンドのファウルと判定する。田尻にとっては見せ場とも言えるPKの場面を迎えたが……R・シルバにキックを決められ、90+3分に同点とされ、勝点3を掴み損ねた。
 
 プロ6年目にしてようやく掴んだ“リーグ戦デビュー”は、ほろ苦い結果に終わった。そして試合後、田尻は選手たちとともに吹スタを周回して、サポーターに挨拶。そこで、サポーターからの温かいたくさんの激励のエールを受けると、田尻は思わず涙をこぼした。
 
 目頭を押さえて歩く田尻の肩をオ・ジェソクが叩き、他のチームメイトも彼に声を掛けて慰めていた。
 
 藤ヶ谷はヒラメ筋肉離れで3月24日から全治3週間と診断された。日本代表のワールドカップ・アジア最終予選による中断期が明け、4月1日には5節・新潟戦を迎える。
 
 ゴールマウスを守るのは、果たして田尻か、鈴木か——。もちろん、東口も、藤ヶ谷も、彼らを全力でサポートする。GK陣がまさに総力を結集して、ガンバゴールを必死に守り抜く。
 
取材・文:塚越 始(サッカーダイジェスト編集部)
 
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