他を圧倒し、相手ファンをも唸らせる怪物ぶりを発揮。

マンチェスター・シティの大一番で2点を決めるなど勝負強さを兼備していることも証明したエムバペ。メガクラブから注視されているが、モナコも簡単には手放したくはないはずだ。 (C) Getty Images
スーパーソニックなスピード、蒔かれた火薬が一気に爆発するような高速ドリブル、そして見る者を魅了するテクニック――。他を圧倒する怪童ぶりは、3月19日のカーン戦(〇3-0)でも存分に発揮された。
13分、2トップでコンビを組むヴァレール・ジェルマンとワンツーで抜け出したエムバペは、丁寧なトラップから敵DFをクロシェ(キックフェイント)でかわすと、左足を振り切ってネットを揺らした。見事なテクニックだったが、本人は「最初のコントロールをしくじったから、左足で撃ったんだ」と苦笑いを浮かべた。
この日のエムバペは、猛ダッシュでエリア内に突入しPKを獲得すれば、81分にはジョアン・モウチーニョのクロスにヘッド合わせて2点目を決めてみせた。
2ゴール・1アシストと才能の片鱗を見せつけたエムバペにカーンの観衆がスタンディングオベーションを捧げたのも異例だった。恐らく、「この逸材を生で堪能できることはもうないかもしれない」と悟ったのかもしれない。
実際、すでにマンチェスター・Cをはじめ、マンチェスター・U、バルセロナ、レアル・マドリー、パリSG、ドルトムント、インテル、アーセナル、トッテナム、ユベントスなど欧州中のビッグクラブが引き抜きを狙っているという。モナコとしては簡単には手放したくないはずだが、この夏にビッグオファーが届けばどうなるか分からない。
敵すらも唸らせたエムバペに関して、「早い招集なのは分かっているが、見てみたかった」というデシャン監督の言葉を鵜呑みにすれば、ルクセンブルク戦に出場するのはほぼ間違いない。フランスではむしろ、「先発か途中投入か」、「グリエーズマンと2トップを組むか」という議論で盛り上がっている。
過去にアンリやニコラ・アネルカ、ブレーズ・マテュイディなど幾人ものスターを輩出してきた育成組織『クレールフォンテーヌ』出身の超巨星エムバペは、このままワールドクラスへの階段を超高速で突き進むことができるだろうか。
取材・文:結城麻里
13分、2トップでコンビを組むヴァレール・ジェルマンとワンツーで抜け出したエムバペは、丁寧なトラップから敵DFをクロシェ(キックフェイント)でかわすと、左足を振り切ってネットを揺らした。見事なテクニックだったが、本人は「最初のコントロールをしくじったから、左足で撃ったんだ」と苦笑いを浮かべた。
この日のエムバペは、猛ダッシュでエリア内に突入しPKを獲得すれば、81分にはジョアン・モウチーニョのクロスにヘッド合わせて2点目を決めてみせた。
2ゴール・1アシストと才能の片鱗を見せつけたエムバペにカーンの観衆がスタンディングオベーションを捧げたのも異例だった。恐らく、「この逸材を生で堪能できることはもうないかもしれない」と悟ったのかもしれない。
実際、すでにマンチェスター・Cをはじめ、マンチェスター・U、バルセロナ、レアル・マドリー、パリSG、ドルトムント、インテル、アーセナル、トッテナム、ユベントスなど欧州中のビッグクラブが引き抜きを狙っているという。モナコとしては簡単には手放したくないはずだが、この夏にビッグオファーが届けばどうなるか分からない。
敵すらも唸らせたエムバペに関して、「早い招集なのは分かっているが、見てみたかった」というデシャン監督の言葉を鵜呑みにすれば、ルクセンブルク戦に出場するのはほぼ間違いない。フランスではむしろ、「先発か途中投入か」、「グリエーズマンと2トップを組むか」という議論で盛り上がっている。
過去にアンリやニコラ・アネルカ、ブレーズ・マテュイディなど幾人ものスターを輩出してきた育成組織『クレールフォンテーヌ』出身の超巨星エムバペは、このままワールドクラスへの階段を超高速で突き進むことができるだろうか。
取材・文:結城麻里