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【指揮官コラム】鹿児島ユナイテッドFC監督 三浦泰年の『情熱地泰』|世の中ネガティブになり過ぎてはいないか?

カテゴリ:連載・コラム

サッカーダイジェストWeb編集部

2017年03月07日

目の前の批判やネガティブなことを力に変えていかなければ発展はない。

プレシーズンの試合でも好調ぶりを見せていた鹿児島。地元の期待も高まっているようだ。写真:佐藤明(サッカーダイジェスト写真部)

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 サッカー界も必死に二十数年間を走ってきた。年々、サッカー界が持つ責任、使命は大きくなっている。そのサッカー界の行く末を案じてネガティブなことを言う人たちも、二十数年前より増えているであろう。
 
 逆説的に言えば、これはポジティブなことでもある。それだけサッカーは日本で認められ、ネガティブなことを言う人とともにポジティブなことを言う人も以前より何十倍も何百倍にも増えているということであろう。
 
 ただし、目の前の批判やネガティブなことを、力に変えていくことをしなければサッカーの発展はないとも言える。
 
 僕にはこのサッカー界には明るいポジティブな道しか見えない。世の中で目につくニュースとは違う。それは僕がずっとサッカーに支えられて生きてきたから、そして何があっても言い訳なしでサッカーと生きていく覚悟でいるからだろう。
 
 もちろん良いことばかりが起こっている訳ではないことなど、重々承知している。だが、この先、どんな人生が待っていても、僕はサッカー界に明るい光を見いだし続けたいと思う。
 
 いま、鹿児島にはたくさんの人が訪れ、鹿児島のたくさんの人が声を掛けてくれる。
 
 最近、ある人から聞いた「良い話」を最後に紹介したい。
 
 その人は僕にこんな話をした。
「人は困っている人を助け、力を貸し、横に行ってあげるのは当たり前。それよりもその人が最高に嬉しい時に横に行ってあげられる人の方が凄い」というのだ。
 
 昨今、震災や保育所不足などで困っている人が多い世の中で、それは逆ではないか?と思うかもしれないが、深い話だ。
 
 妬み、恨み、嫉妬、やっかみ、ヤキモチと素直に人の幸せを、人間として表現できないように感じる世の中。他人の喜びを心から共有できる人は本当に素晴らしいと思う。僕はこの話にすごく感動した。
 
 彼は年末、僕の横に来て「キス」しに来ると言っていた。それは昇格する日のことを指している。もちろんキスは冗談ではあるが、人の力はどんな困難さえも乗り越えられると信じている。
 
 J1、J2が開幕し、J3も11日から開幕。最高のシーズンにしたい。
 
2017年3月5日
三浦泰年
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