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【ACL】イースタンSCの女性監督が見せた心温まる”気遣い”。チケット難民の川崎サポを自費で救済

カテゴリ:Jリーグ

江藤高志

2017年03月02日

小柄な28歳の女性監督は、運を結果に結びつける実力を持っていた。

試合は1-1のドロー。イースタンSCはACLで初の勝点を手にした。(C)Getty Images

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 6年前に試合分析担当として、プロサッカーチームの一員としてそのキャリアをスタートさせた陳婉婷監督は、その後、南区足球会(元横浜FCの内田智也が在籍)とイースタンSCのコーチに就任。2015年12月に、イースタンSCの楊正光監督が中国リーグ所属クラブのアシスタントコーチとして移籍することとなり、陳婉婷監督が誕生するに至る。9月に開幕した2015−2016シーズンの無敗のチームを引き継ぐと、その後も好成績を残し最終的に16戦12勝2分2敗の結果で香港プレミアリーグの優勝監督となった。

 ACLの出場権をもたらしたこのタイトルは、彼女に「史上初めて女性監督として男子のトップリーグを制した監督」としての称号を与え、2016年にはギネスブックにも認定されている。小柄な28歳の女性監督は、着実にキャリアをステップアップさせ、運を結果に結びつける実力を持っていた。
 
 当地では牛のような性格と、名前の中の「婉」の発音が「丸」の発音と同じだということで「牛丸(広東語で牛肉の肉団子)」とのニックネームで知られる陳婉婷監督は、その一面で女性らしい気づかいができる方だった。

 その気づかいが、試合を分析する能力につながっている部分もあるのだろう。ACLでは香港史上初のホームゲームを1−1で引き分け、川崎から勝点1を奪い取った陳婉婷監督は、2016年8月26日に開幕した香港プレミアリーグの2016−2017シーズンを14戦11勝3分無敗の好成績で首位に立っている。性別ではなく能力で人物を評価する香港という土地の気風も、彼女が結果を残す一因なのは間違いない。
 
取材・文・写真:江藤高志(川崎フットボールアディクト編集長)
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