広島ユースはなぜ結果を出し続けられるのか。熱血漢、沢田謙太郎が勝負の3年目に臨む

カテゴリ:高校・ユース・その他

安藤隆人

2017年02月28日

戦う集団をワンランク上へいざなう。

昨季はチャンピオンシップで惜しくも敗れた広島ユース。MF満田(9番)ら今季も攻守にタレントが揃う。写真:小倉直樹(サッカーダイジェスト写真部)

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先週の記者発表会見でも謙虚なスタンスを崩さず、「逞しいチームにしたい」と抱負を語った。写真:安藤隆人

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 大一番で指揮官は、交代のカードを一枚も切らなかった。その点について質問を受けると、「ここも僕の足りない部分。試合に出ていた選手、サブの選手、誰が出ても活躍できるようなイメージを植え付けられなかった。そこが僕の甘いところでもありました。出ていない選手の良い部分をもっと引き出して、足りない部分をカバーさせる指導力が、僕にはありませんでした」と、ハキハキとした口調で答えた。
 
 敗戦はすべて将に責任がある。広島ユースを率いた2年間で、山あり谷ありの貴重な経験を積み、選手たちに情熱を注いできたが、まだまだ足りない。そう自分を戒めたのだ。同時に、自身の監督3年目に向けて、新たな「戦う集団」を鍛え上げんと、溢れんばかりの意欲を示した。
 
「来年は継続です。去年(2015年)、今年とやってきたことを、きちんと自分の中で消化して、選手たちにもっと働きかけていきたい。どうやったらヘッドで勝てるか、どうやったら競り勝てるか、どうやったらシュートまで持ち込めるか。今やっている『その先』を一つひとつ達成していきたい」
 
 そして、新たなシーズンの幕が上がる。4月8日に開幕するプレミアリーグに向けて、沢田監督は会見の場でこう決意を語った。
 
「緊張もあるが楽しみです。そのなかで本当に逞しいチームにしたい。チャンピオンシップを戦ったときに感じた、ヘディングの戦いとか、まだ細かい部分で足りないところが多い。トップ昇格した(イヨハ理)ヘンリーも、相手にぶっちぎられるシーンがあった。今年はより細かい部分を上げて、突き詰めていきたいです」
 
 沢田サンフレッチェ、3年目のシーズン。森山イズムを引き継いだ熱き男は、経験値をさらに高めて、「戦うサンフレッチェ」をワンランク上へといざなう。
 
文:安藤隆人(サッカージャーナリスト)
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