2017大学サッカー注目株の流経大アタッカーが味わった全日本“落選”の悔しさと反骨心

カテゴリ:大学

竹中玲央奈

2017年02月23日

決勝ではゴールを奪えなかったもののチームは優勝、しかし……。

デンソーチャレンジカップで優勝を手にした関東選抜A。渡邉のほか、鈴木徳真など実力者が集うハイレベルなチームだった。写真:竹中玲央奈

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2◆
 そして迎えた決勝戦で、渡邉は自身の武器をいかんなく発揮した。前半から圧巻の前への推進力とゴールを脅かすシュートを立て続けに見せる。しかし、全日本大学選抜のGK永石拓海(福岡大)の好セーブに遭いネットを揺らすことはできなかった。そのままピッチを後にし、チームがアディショナルタイムの決勝点で勝利を手にした際にはベンチでその模様を眺める形となった。
 
 最後は直接的に勝利に関与することはできなかったものの、大会を通じて見れば彼の活躍無くしてチームの優勝はなかっただろう。しかし、大会後に発表された2月末からのドイツ遠征のメンバーリストに渡邉の名前は載らなかった。
 
「今日点をとっていれば良かったんですけどね……。それが最後、遠征メンバーに入れなかった要因かなと」
 
 会場を後にする際にはその表情には悔しさが滲み出ていた。ただ、まだ本番までには時間は残されている。全日本への“返り咲き”を心に決めて臨んだ今大会で出色のプレーを見せたことを考えれば、この悔しさがさらに彼の成長を加速することは間違いないと言えるだろう。
 
 新潟が生んだ小柄なストライカー、流通経済大の渡邉新太が臨む大学ラストシーズンに、注目してほしい。
 
取材・文:竹中玲央奈(フリーライター)
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