【コラム】メッシから笑顔が消え、L・エンリケには口笛…バルサの問題が深刻化する

カテゴリ:メガクラブ

工藤拓

2017年02月23日

2年前と同じくアトレティコ戦を復活のキッカケにできるか?

ここにきて今夏の退任も囁かれるL・エンリケ。この苦境を乗り越えられるか? (C)Getty Images

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 セルヒオ・ブスケッツが出場停止だったレガネス戦、ルイス・エンリケはアンドレ・ゴメスをアンカーに起用した。これまで何度もこのポジションで起用されながら、攻守に満足いくパフォーマンスを見せられずにいたポルトガル代表MFは、この日も低調。80分に大ブーイングを浴びながらピッチを後にしている。
 
 このブーイングは、戦犯の一人と見なされたパリSG戦に続いて不甲斐なかったA・ゴメスに対する怒りを表わしたものであると同時に、攻め手がない中で残り10分まで選手交代に踏み切れなかった指揮官へ向けられたものでもあったように思える。
 
 L・エンリケとメッシとの衝突が表面化した2年前、バルサは直後のアトレティコ・マドリー戦で手にした快勝をきっかけに波に乗り、勢いそのままに3つのコンペティション全てを勝ち取ってしまった。
 
 奇しくも次節の相手は同じアトレティコ(2月26日)。この一戦に勝てなければ、リーガの逆転優勝はいよいよ厳しくなり、CLで奇跡の逆転劇を実現できなければ、今シーズンの希望は5月のコパ・デル・レイ決勝のみとなってしまう。
 
 すでに来シーズンからの新指揮官としてホルヘ・サンパオリ(セビージャ監督)、ロナウド・クーマン(エバートン監督)、エルネスト・バルベルデ(アスレティック・ビルバオ監督)などの名前が取沙汰される中、はたしてL・エンリケはこの危機を乗り越え、失いかけた信頼を取り戻すことができるのか。
 
 チームが抱える問題は2年前のそれより深刻化しているだけに、極めて難しい挑戦に見えるが……。
 
文:工藤拓
 
【著者プロフィール】
1980年、東京都生まれ。桐光学園高、早稲田大学文学部卒。三浦知良に憧れて幼稚園からボールを蹴りはじめ、TVで欧州サッカー観戦三昧の日々を送った大学時代からフットボールライターを志す。その後EURO2004、W杯ドイツ大会の現地観戦を経て、2006年よりバルセロナへ移住。現在は様々な媒体に執筆している。
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