当面の目標は9月の「アジア1次予選」だ。
コミュニケ―ションの点でも、当初は様子をうかがっているような雰囲気があったが、合宿後半のミーティングでは活発な意見が出るなど変化も見られたようになり、選手・スタッフともに手応えを感じていた。
「最初は誰も手を挙げなかったけれど、最後はみんな自分から手を挙げる感じになった」と、MF西川潤(横浜F・マリノスジュニアユース)も笑顔で語る。浜松開誠館高との最終ゲームに敗れはしたものの、最後まで諦めない姿勢をチーム全員で見せた。その様子を目の当たりにした有馬監督も、「ここまで気持ちを出してくれるとは」と満足気だった。
もちろん、ここから始まるのは仲良しロードではなく、タフな競争である。まずは3月にスリランカ遠征があり、4月にはイタリアで各国代表が集うデッレナッツォーニ国際トーナメントへの参加が決定。さらに7月の中国遠征を経て、9月には早くもU-16アジア選手権の1次予選が控える。当面はこの予選に向けて、選手の選考を進めていくことになる。
当然ながら、まだ見ぬ逸材の発掘作業も並行して行なわれる。今回は選外だった一学年下の世代にも候補となり得る有望株が複数おり、そこも含めての競争となっていくはずだ。
まずは上々の船出となった02ジャパン。ただそれは、嵐なき安楽な航海を意味するものではない。
取材・文・写真:川端暁彦(フリーライター)
「最初は誰も手を挙げなかったけれど、最後はみんな自分から手を挙げる感じになった」と、MF西川潤(横浜F・マリノスジュニアユース)も笑顔で語る。浜松開誠館高との最終ゲームに敗れはしたものの、最後まで諦めない姿勢をチーム全員で見せた。その様子を目の当たりにした有馬監督も、「ここまで気持ちを出してくれるとは」と満足気だった。
もちろん、ここから始まるのは仲良しロードではなく、タフな競争である。まずは3月にスリランカ遠征があり、4月にはイタリアで各国代表が集うデッレナッツォーニ国際トーナメントへの参加が決定。さらに7月の中国遠征を経て、9月には早くもU-16アジア選手権の1次予選が控える。当面はこの予選に向けて、選手の選考を進めていくことになる。
当然ながら、まだ見ぬ逸材の発掘作業も並行して行なわれる。今回は選外だった一学年下の世代にも候補となり得る有望株が複数おり、そこも含めての競争となっていくはずだ。
まずは上々の船出となった02ジャパン。ただそれは、嵐なき安楽な航海を意味するものではない。
取材・文・写真:川端暁彦(フリーライター)