【柏】迫力満点の新布陣”4トップ”は定着するか。クリスティアーノは手応えを語るも…

カテゴリ:Jリーグ

多田哲平(サッカーダイジェスト)

2017年02月11日

むしろ、R・ロペスとの交代で中川が投入された62分以降のほうが流動的だった。

2トップの関係性が不明確な現状では、中川(写真)のようなパスを引き出せるタイプは必須だ。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

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 たしかに千葉戦では、ブラジル人3人のコンビネーションでゴール前までボールを運んだシーンは何度かあった。
 
 一方で、ラストパスがずれたり、ポジショニングが被ったりと改善点も至るところに見られた。なかでもD・オリヴェイラとR・ロペスの2トップのバランスは課題だ。いずれもボールを受けてから力を発揮するタイプで、パスを待つ傾向にあり、役割が明確になっていなかった。
 
 むしろ、R・ロペスと代わり、ボールを積極的に引き出す中川寛斗が投入された62分以降のほうが、流動的な攻撃が増えた。
 
 さらにこの日の千葉は、前半途中には息切れするくらいに、コンディションが上がっていない状態で、その相手に2得点という結果も手放しで称賛できない。
 
 クリスティアーノも「これからさらに連係の部分を深めていきたい」と、練度を高める必要性を感じている。
 
 現状では戦術のベースとするには未熟で、まだオプションの域を出ていないと見るべきだろう。
 
 スピードとパワーを併せ持つ〝4トップ″は迫力満点で、相手の脅威になるのは間違いない。それだけに、試行錯誤が続くこの新システムをいかに早く実戦レベルに仕上げられるかが、上位進出への鍵となりそうだ。
 
取材・文:多田哲平(サッカーダイジェストWEB編集部)

〝4トップ″を戦術のベースとできるか。下平監督の手腕が問われそうだ。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

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