【千葉】10年ぶりに帰還した羽生直剛。大ベテランが明かすジェフ愛と復権へのビジョン

カテゴリ:Jリーグ

松尾祐希

2017年01月29日

サッカー人生、そのすべてを捧げる覚悟だ。

新政権下でリスタートを切った千葉。9年ぶりのJ1復帰へ意識を高める。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

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 積み重ねてきた経験値は尋常ではない。キャリアを通して数多くの指揮官と接し、チームの浮き沈みを様々な角度から肌で感じてきた。

 今季から千葉は、ファン・エスナイデル新監督の下でリスタートを切った。土壌作りが急務のチームにあって、羽生の存在がもたらす効果は計り知れなく大きい。自身も自らに託された役割を理解しており、「選手が意見しやすい空気を作りたいし、選手は監督に付いていくものだという姿勢も伝えたい。そこは一番年上である自分が力になりたい」と語り、こう続けた。
 
「とにかくチームが良くなるようにと思っている。本当に自分は試合に出ても出なくても、クラブが昇格できるようにという想いでやっている。一日一日を無駄にせず、しっかりコミュニケーションを取って良いチームにしていきたい」
 
 沖縄一次キャンプ中のニューイヤーカップ沖縄ラウンドで、チームは最下位に沈んだ。1月22日の初戦でFC琉球に完敗を喫し、25日に行なわれたコンサドーレ札幌戦はスコアレスドロー。エスナイデル監督が志向するのは、前線でボールを奪い、最終ラインを高い位置に保つスタイルだが、いまひとつ噛み合わなかった。28日に琉球と練習試合で再度戦い、スコアこそ3-0で勝利を飾ったものの、やはり内容は物足りなかった。
 
 ここで動いたのが、コミュニケーションの重要性を説いていた羽生だ。チームメイトとそこかしこで言葉を交わし、意見交換を繰り返した。当たり前の作業かもしれない。だが、この積み重ねの重要性を、背番号22は誰よりも理解している。佐藤勇が「自分の意見を持っているし、自分の意見をしゃべって行動を起こせる選手。いままではそういう存在が少なかったから、自分としては助かるし、チームにとってもプラスになる」と称えた。今後は羽生の一挙一動が、新チームの礎になっていくだろう。
 
 やり続けなければ、変わるものも変わらない。37歳のベテランは最後のチャレンジの場に、古巣を選んだ。自身のサッカー人生、そのすべてを捧げる覚悟だ。
 
 
取材・文:松尾祐希(サッカーライター)
 
 
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