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苦難の道のりを歩んだ末に出会った「本当にサッカーが好きな選手たち」 田坂新監督がJ3福島で目指すものとは――

カテゴリ:Jリーグ

小林健志

2017年01月23日

「どんな状況でもサッカーがしたかった選手の集まり」

田坂監督は「密集」をキーワードにチーム作りを進める。選手間の距離を縮めたスタイルは、J3でどのような結果を残すだろうか。写真:小林健志

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 田坂監督は目指すサッカーを「密集」という言葉で表わし、攻守で選手の距離が近いサッカーを展開するという。練習ではまず守備時で選手間の距離を近づける形にトライし、選手に細やかな指導を行なっている。「戦術理解の部分はJ1もJ3もそれほど変わらないが、プレーに体現するのが速いのはJ1」と上のカテゴリーとの違いを説明。辛抱強く選手を育てようとしている。若手の成長株で湘南から期限付き移籍延長となったMF前田尚輝は「このまま練習すれば個人としても強くなると思う。指示が一つひとつ細かくて、パスの回転まで指示してくれるので、学ぶことが多い。今季終わった後自分がどうなっているか想像すると楽しみ」と田坂監督の細やかな指導ぶりを歓迎した。
 
 昨季主将を務めた34歳のMF石堂和人も「昨季終わった時引退を考えたが、日本代表まで登り詰めた田坂さんからいろんなことを吸収し、この歳でも成長できるということを若い選手に証明したい。まだまだ変われることを気付かせてもらったので、初心に返ってやっていきたい」とベテランの成長も促す指揮官へ信頼を寄せていた。意欲的に練習メニューをこなす選手たちの雰囲気は非常に良い。
 
 田坂監督は「ここにいる選手は本当にサッカーが好きで、どんな状況でもサッカーがしたかった選手の集まり。共感を持てる。選手が日に日に良くなっていくことを目指している」と厳しい環境に弱音を吐かず、サッカーに取り組む福島の選手たちを成長させようと躍起だ。
 
「間違ってほしくないのは楽しむだけでなく、勝利を目指す。そうでなければサポーターは増えないし、上位を目指すのはどのクラブでも変わらない」
 
 苦難の指導者人生を歩んだ田坂監督は、厳しい環境の中でもサッカーに向き合う選手たちと共に上位進出を目指し、新たなスタートを切った。
 
取材・文:小林健志(フリーライター)
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