浦和レッズの試合を観たのをきっかけに――
サッカーを始めたのは小1。ちょうど神奈川から埼玉に引っ越したタイミングで、地元の浦和レッズの試合をテレビで観たのがきっかけだった。
だが、キーパーというポジションを選んだ理由が面白い。
「レッズの試合を観て、サッカーをやってみたいなと思ったんですよ。で、僕はそのころすごくドッジボールが好きで、じゃあそれに近いからキーパーをやろうと。それからずっとですね」
中学では育成に定評があるGRANDEに所属。同級生にいたのが、今大会にも出場している桐光学園のGK、丸山拓郎(1年)だった。まるで歯が立たず、つねにその控えの位置づけだったという。
「中学3年間で公式戦は1試合も出れませんでした。高校に行ったら絶対にマル(丸山)には負けない、そう心に誓って、関東一に入りました。監督に声をかけてもらって、信頼してくれてるんだと実感できたし、いまは本当にここに来てよかったなと思ってます」
冨山にも訊いてみた。主将の“チディ評”はこんなところだ。
「まだまだビルドアップのところでは不安な面もありますけど、とにかくジャンプ力がすごいし技術もしっかりしてるんで、セービングのところはまるで心配していませんでした。緊張していなかった? でしょうね。いつもそんな感じですから(笑)」
マンチェスター・ユナイテッドのスペイン代表GK、ダビド・デ・ヘアが一番のお気に入りだと話す北村。チームの緊急事態を救った若き守護神は、2回戦以降の戦いでも異彩を放つだろうか。じつに興味深いニューヒーローが誕生した。
最後に、記者陣が名前の由来について質問した。当然だ。どうしても知りたい。「海チディ」とはいったいどういう意味なのか?
「いや、知らないんです。訊いたことないですね。え? 気にならない(笑)。今度親に訊いておきます」
なかなかのスター性を持った16歳だ。
取材・文:川原崇(高校サッカーダイジェスト)
だが、キーパーというポジションを選んだ理由が面白い。
「レッズの試合を観て、サッカーをやってみたいなと思ったんですよ。で、僕はそのころすごくドッジボールが好きで、じゃあそれに近いからキーパーをやろうと。それからずっとですね」
中学では育成に定評があるGRANDEに所属。同級生にいたのが、今大会にも出場している桐光学園のGK、丸山拓郎(1年)だった。まるで歯が立たず、つねにその控えの位置づけだったという。
「中学3年間で公式戦は1試合も出れませんでした。高校に行ったら絶対にマル(丸山)には負けない、そう心に誓って、関東一に入りました。監督に声をかけてもらって、信頼してくれてるんだと実感できたし、いまは本当にここに来てよかったなと思ってます」
冨山にも訊いてみた。主将の“チディ評”はこんなところだ。
「まだまだビルドアップのところでは不安な面もありますけど、とにかくジャンプ力がすごいし技術もしっかりしてるんで、セービングのところはまるで心配していませんでした。緊張していなかった? でしょうね。いつもそんな感じですから(笑)」
マンチェスター・ユナイテッドのスペイン代表GK、ダビド・デ・ヘアが一番のお気に入りだと話す北村。チームの緊急事態を救った若き守護神は、2回戦以降の戦いでも異彩を放つだろうか。じつに興味深いニューヒーローが誕生した。
最後に、記者陣が名前の由来について質問した。当然だ。どうしても知りたい。「海チディ」とはいったいどういう意味なのか?
「いや、知らないんです。訊いたことないですね。え? 気にならない(笑)。今度親に訊いておきます」
なかなかのスター性を持った16歳だ。
取材・文:川原崇(高校サッカーダイジェスト)