「圭佑とは自分たちが良くなるための話を常にしている」
入団した2011年1月以降のインテルは、かつてのような勝利のサイクルを築けず、長友が師事する指揮官は約6年間で実に8人目。新監督のピオーリについては、「代表から帰ってきてまだ2日しか一緒に練習できていないですが」と前置きしながらも、次のように印象を語った。
「(チームにも個人にも)課題はたくさんあるんで、ここで話すと2、3時間かかりそうですけど(笑)、個人としてはまず監督から言われている守備というところをしっかりやりたい。ただ、基本的には前からプレッシャーにいくし、サイドバックも高い位置まで上がらせる。駆け引きにもよりますけど、攻撃的な戦術を採る監督だなってイメージはありますね。今までの試合も観ていたいと思うし、セリエAで長い監督なので、(自分の特長は)分かってくれていると思います」
とはいえ、システムがデブール時代の4-3-3から4-2-3-1に変わり、CBにこれまでボランチだったガリー・メデル、ボランチに前政権時代に冷遇されたジョフレー・コンドグビアが起用されるなど、初陣でいきなりピオーリが独自色を出す中で、長友がスタメン落ちしていたのは事実。再びレギュラー奪取に向けた争いが始まっている。
記者陣から「本田圭佑選手(この日で3試合連続で出番なし)とは自分たちが置かれている状況について話はしましたか?」という質問が飛ぶと、こう返した。
「圭佑とは自分たちが良くなるための話を常にしています。でも、こういう状況をネガティブに捉えても仕方がないというか、僕は楽しんでいるし、落ち着いています。日々のトレーニングをしっかりやれば、チャンスがくると信じて。これまでも監督が変わるたびに最初はレギュラーになれず、そこから奪い取ってきたっていう自信もあります」
たしかに長友は監督が変わるたび、シーズンが変わるたびにレギュラー落ちしながらも、最終的にはスタメンの座をいつも勝ち取ってきた。
どんな状況でも前向きなメンタルを保ち、目の前の練習と試合で全力を尽くす――。
非エリートながら日本代表の主力、セリエAのビッグクラブまで上り詰めるうえで不可欠だったその“ポジティブな雑草魂”は、三十路を迎えた今も微塵も衰えていない。
ピオーリ新監督を納得させ、再びインテルでレギュラーの座を射止めても何ら不思議はないだろう。
取材・文:白鳥大知(サッカーダイジェストWEB)
「(チームにも個人にも)課題はたくさんあるんで、ここで話すと2、3時間かかりそうですけど(笑)、個人としてはまず監督から言われている守備というところをしっかりやりたい。ただ、基本的には前からプレッシャーにいくし、サイドバックも高い位置まで上がらせる。駆け引きにもよりますけど、攻撃的な戦術を採る監督だなってイメージはありますね。今までの試合も観ていたいと思うし、セリエAで長い監督なので、(自分の特長は)分かってくれていると思います」
とはいえ、システムがデブール時代の4-3-3から4-2-3-1に変わり、CBにこれまでボランチだったガリー・メデル、ボランチに前政権時代に冷遇されたジョフレー・コンドグビアが起用されるなど、初陣でいきなりピオーリが独自色を出す中で、長友がスタメン落ちしていたのは事実。再びレギュラー奪取に向けた争いが始まっている。
記者陣から「本田圭佑選手(この日で3試合連続で出番なし)とは自分たちが置かれている状況について話はしましたか?」という質問が飛ぶと、こう返した。
「圭佑とは自分たちが良くなるための話を常にしています。でも、こういう状況をネガティブに捉えても仕方がないというか、僕は楽しんでいるし、落ち着いています。日々のトレーニングをしっかりやれば、チャンスがくると信じて。これまでも監督が変わるたびに最初はレギュラーになれず、そこから奪い取ってきたっていう自信もあります」
たしかに長友は監督が変わるたび、シーズンが変わるたびにレギュラー落ちしながらも、最終的にはスタメンの座をいつも勝ち取ってきた。
どんな状況でも前向きなメンタルを保ち、目の前の練習と試合で全力を尽くす――。
非エリートながら日本代表の主力、セリエAのビッグクラブまで上り詰めるうえで不可欠だったその“ポジティブな雑草魂”は、三十路を迎えた今も微塵も衰えていない。
ピオーリ新監督を納得させ、再びインテルでレギュラーの座を射止めても何ら不思議はないだろう。
取材・文:白鳥大知(サッカーダイジェストWEB)