シャルケ、開幕5連敗から怒涛の巻き返し! 間もなく復帰の内田篤人はどう絡む?

カテゴリ:ワールド

中野吉之伴

2016年11月19日

待ちに待った内田の復帰は12月8日のELになる可能性が大?

悪夢のような序盤戦を過ごしたシャルケだが、オフに蒔いた種は遅ればせながら実を結び、ここまで公式戦9試合無敗(7勝2分け)という好成績を残している。 (C) Getty Images

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 攻撃では、移籍市場が閉まる直前に獲得したナビル・ベンタレプ、バンジャマン・スタンブリ、エフゲン・コノプリャンカがチームにフィットしてきたのが大きい。
 
 特にアルジェリア代表のベンタレプは、中心選手として欠かせない存在となった。トットナムでは守備的なポジションで起用されることが多かったが、シャルケではより攻撃的な役割を担っている。
 
 上昇気流に乗ったクラブにとってさらに朗報なのは、内田篤人のチーム練習復帰のニュースだろう。
 
 シャルケ・ファンは今でも、「(ジェフェルソン・)ファルファンとのコンビは最高だった」と、全盛期の内田を懐かしむ。
 
 すでに紅白戦にも参加するなど、徐々に負荷の高いトレーニングが可能となっている内田の復帰時期についてSDのアレックス・シュスターは、「非常に注意深く見守っている」と慎重な姿勢を崩してはいない。
 
 それでも、「非常にポジティブに考えている。だから、内田をヨーロッパリーグ(EL)の選手リストに登録したんだ。12月8日のレッドブル・ザルツブルク戦までには、グループリーグ突破を決めていると考えているが、そうなれば彼はプレーする」と、シュスターSDは近々の復帰に希望を持っている。
 
 もちろん、復帰=即スタメンというわけにはいかない。
 
 確かにコンディションと試合勘を取り戻すことができるならば、冷静に試合の流れを見極め、ボールを収め、ゲームをコントロールできる内田の存在は、間違いなく大きな力になる。
 
 だが現在、両サイドの選手に必要なのは、休むことなく攻守に関わり、90分間上下動を繰り返し続けること。現在、右サイドでレギュラーのオーストリア代表アレッサンドロ・シェプフは、1試合で13キロ以上走り、さらにゴールにも絡んでいる。
 
 それだけのプレーを、復帰直後の内田に求めるのは酷だろう。まずはピッチに戻ること。全てはそこからまた始まる。
 
文:中野 吉之伴
 
【著者プロフィール】
なかの・きちのすけ/ドイツ・フライブルク在住の指導者。2009年にドイツ・サッカー連盟公認のA級コーチングライセンス(UEFAのAレベルに相当)を取得。SCフライブルクでの研修を経て、フライブルガーFCでU-16やU-18の監督、FCアウゲンのU-19でヘッドコーチなどを歴任。2016-17シーズンからFCアウゲンのU-15で指揮を執る。1977年7月27日生まれ、秋田県出身。
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