【町田】J2復帰初年度で掴んだ手応え。夢のJ1ライセンス取得へ道は開けるか

カテゴリ:Jリーグ

多田哲平(サッカーダイジェスト)

2016年11月14日

厳しい目で見れば、松本戦では小さくない課題も露呈した。

谷澤(8番)らを加えた今季は、開幕から好スタートを切った。ただスタミナが落ち、さらに主力を欠いた夏場以降は……。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

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 ただ夏場以降はスタミナの低下とともに、2トップの一角であった鈴木孝が左アキレス腱損傷し離脱するなどアクシデントもあり、徐々にトーンダウンし始める。25節の水戸戦から31節の横浜FC戦まで勝星に恵まれない時期が続いた。
 
 李は「今シーズン取りこぼした試合は、自分たちの油断から来た部分が大きい」と、一時的に低迷した原因を分析する。
 
 そのおごりや油断を払拭したという意味でも、松本戦の勝利は大きかった。
 
「僕はどっちかというとガンガン熱くなっていくタイプ。でも町田ゼルビアに来ることによっていろいろと成長して、冷静になる部分も身に付けた。そういう部分で、今日は熱くなる部分と冷静になる部分、両方を出せた。
 
 膝を痛めてましたけど、痛みを忘れるくらいの無我夢中にプレーできた。本能のままにプレーできた。それこそがゼルビアがあるべき姿。序盤戦でできていて、夏以降できなかったものを取り戻して、今日すべてを出し切れた」
 
 李は自身の成長とともに、チームが再び取り戻した本来の姿を語った。この日の町田は、今季の序盤戦以上に全員がチームのために献身的に働き、走力で松本を上回っていた。
 
 しかし厳しい目で見れば、松本戦では小さくない課題も露呈した。
 
 前半に今季ベストパフォーマンスを見せたが、後半は徐々に運動量が落ちてきてトーンダウン。相手に押し込まれる展開が続いた。我慢し切れずに失点したことも反省材料だ。
 
 李も「90分続けられないのが自分たちの課題。『後半は間違いなく相手が圧力をかけてくる』と話をしていたが、そこで自分たちの時間を増やせれば、相手を苦しめることができた」と反省する。
 
 ただ、「次のシーズンに向けての第1歩だと捉えてもいい」と松本戦を位置付けた李は、すでに来季を見据える。
 
「どんなチームとやろうが、『嫌なチームだな』と思わせるようなチームにならないといけない。それをいかに42試合という長丁場のなかでコンスタントにやれるか」
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