【選手権予選】埼玉|大注目・昌平が初戦で快勝!! 気になるJ入団内定コンビの出来は?

カテゴリ:高校・ユース・その他

吉田太郎

2016年10月30日

「そういうの(モヤモヤした感情)はありましたね」(針谷)

下級生の台頭もあって充実の一途を辿る昌平。埼玉県予選の優勝候補筆頭だ。写真:吉田太郎

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 ふたりはともにインターハイをきっかけに評価を高め、その後クラブへの練習参加を経てプロ入りを勝ち取った。埼玉の新鋭・昌平から初となるJリーガーで、それも揃ってJ1クラブへの加入だ。テレビ、新聞、WEBメディア等で大々的にプロ入りが報じられ、彼らの名はさらに広まった。

 周囲が騒がしくなり、プロ入り発表前はストレスを感じる部分もあったようだ。今月19日に磐田内定が発表された針谷は「周りからも『(発表は)まだなん?』みたいに言われたので、そういうの(モヤモヤした感情)はありましたね。でも、しっかり発表もできて、あとは選手権へという方向に向けてできたので、今日は思い切ってできました」と語る。
 
 松本はこの日、観衆から“見られている”感覚があったという。
 
「プロ入りも決まって注目されるなかでの初戦。自分でも思っていた以上に緊張して足にボールがつかないところがあった。初戦は本当に勝てて良かったと思うし、ここからは結果を出していきたい」
 
 プロサッカー選手になるという、サッカー選手としての大きな目標を達成したふたり。この日を迎えるまで、またこの試合でも決して順風ではなかったものの、スタートした選手権予選で、彼らの意識はこの大会を勝ち抜くことだけにフォーカスされている。それぞれ、夏からさらに成長したという自負もある。インターハイでベスト4に食い込んだ揺るぬ実績、そして、下級生の目覚ましい台頭によってチーム力が充実の一途を辿る昌平は、間違いなく、埼玉予選の優勝候補筆頭だ
 
「切磋琢磨しながら成長していきたい」(松本)というデュオは互いに高め合いながら、苦しい壁を乗り越え、夏に手が届かなかった「日本一」の目標へ突き進んでいく。
 
取材・文:吉田太郎
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