また、同じく会見に出席した『NIKE ACADEMY』でコーチを務めるブラジル人のエドゥワルド・オリベイラ氏は、こう語った。
 
「現代のフットボールは、より速く（スピード）、より強く（インテンシティー）、に変化しています。『NIKE ACADEMY』はこうした現代フットボールのスタンダードに応じてトレーニングメニューを開発し、独自のメソッドを提供しています。例えばスピードといっても、単純な速さだけではなく、判断力などもそこに含まれます。また、メソッドと同様に、絶対に勝つという強いメンタリティー、コンフィデンス（自信）が、非常に重要な要素です。本プログラムを通じて、日本サッカーの発展に貢献したいと考えています」
 
　さらに、『NIKE MOST WANTED』で長く審査員を務め、今年６月から日本人として初めて『NIKE ACADEMY』で研鑽を積む波田野海（聖和学園高校卒業）も指導しているエドゥワルド・コーチは、日本人選手についてこんな印象を語った。
 
「日本人選手のテクニックは本当に素晴らしいと思います。しかし、先ほど言った強いメンタリティー、コンフィデンス（自信）、そしてゲーム全体の流れを見た判断力はまだ物足りない印象があります。その部分も鍛えてあげたいと思っています」
 
　田嶋会長が語った通り、育成には時間と忍耐が不可欠。世界最高レベルの『NIKE ACADEMY』のトレーニングメソッドが、日本サッカーにどんな影響をもたらすのか。長い目で見守りたい。
 
取材・文：白鳥大知（サッカーダイジェストWEB）