【浦和】興梠慎三が感じた成長。そしてハーフタイムにかけた言葉とは

カテゴリ:Jリーグ

多田哲平(サッカーダイジェスト)

2016年10月16日

興梠のひと言は、チームが冷静さをもたらす一因になったはずだ。

興梠はCFで120分間フル出場。PKも冷静に決めて優勝に貢献した。写真:徳原隆元

画像を見る

 興梠は「今までの傾向だと、失点した試合では2点目を決められて、ゲームを終わらせられる展開が多かった」と過去の戦いを分析し、後半が開始する前に、ディフェンス陣に声をかける。
 
「守備でこれ以上点を入れられなければ、絶対FW陣が1点取るから、とりあえず0-1で耐えていてくれ。バランスを崩さずに、ちゃんとしっかり守ろう」
 
 興梠のひと言は、チームが冷静さをもたらす一因になったはずだ。
 
 後半、チームは重しが取れたように、軽快なパスワークから何度もチャンスを演出。守備陣も落ち着きを取り戻し、徐々に流れを引き寄せる。そして76分、柏木陽介が蹴ったCKに、交代直後の李忠成が頭で合わせ、値千金の同点ゴールを奪った。
 
 試合後、興梠はチームの成長を語るとともに、チームを称えた。
 
「結果的にチュン(李忠成)が入ってきて、(点を)取ってくれた。ディフェンス陣が耐えてくれたのはすごく良かった。そこ(先制点を奪われた時点)でズルズルいかずに点をとられなかったのは、成長した部分かなと思います。悪いなりにみんな頑張れていた」
 
 ペトロヴィッチ体制5年目。成熟度を増すチームは、いまだに成長を止めない。ルヴァンカップ優勝という経験も、大きな糧になるはずだ。
 
「殻は破れたと思います。ただ、個人的にも、決勝となると変わったことをしだしたりとか、ミシャ(ペトロヴィッチ監督)も言っていましたし、僕もそうです。もっと平常心を保ちながらやれたら良い」
  
 浦和での初戴冠は果たしたが、すでに次のタイトルを見据えている。チームとともに興梠の成長も止まらない。
 
取材・文:多田哲平(サッカーダイジェストWEB編集部)
【関連記事】
【セルジオ越後】ハリルジャパンの抱える問題が透けて見えるルヴァン杯決勝だったね
【ルヴァン杯決勝・採点&寸評】G大阪×浦和|ついにPKを止めた西川がMOM。浦和は関根、李、柏木など全体的に、G大阪も2ボランチを評価
【浦和】「思ったより、重たかった」主将・阿部が優勝カップを掲げた心境は?
【浦和】最後のPKキッカーがいい? 遠藤航を支えた“イメージ”と“メンタル”
試合前の観客席に描かれた「優勝杯」。美しきコレオ、浦和サポーターにとっても節目のタイトルに

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト なでしこJに続け!
    4月10日発売
    U-23日本代表
    パリ五輪最終予選
    展望&ガイド
    熾烈なバトルを総力特集
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 世界各国の超逸材を紹介!
    4月18日発売
    母国をさらなる高みに導く
    「新・黄金世代」大研究
    列強国も中小国も
    世界の才能を徹底網羅!!
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVo.40
    1月12日発売
    第102回全国高校選手権
    決戦速報号
    青森山田が4度目V
    全47試合を完全レポート
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ