【選手権予選】7年ぶりの檜舞台まであと2勝。名門・帝京、復権への道

カテゴリ:高校・ユース・その他

川原 崇(高校サッカーダイジェスト)

2016年10月16日

胸に輝く9つの星を見つめながら

7年ぶりの選手権出場へ、闘志を燃やす帝京イレブン。その伸びしろは特大だ。写真:川原崇(高校サッカーダイジェスト)

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左サイドで異彩を放つブラジル人アタッカー、ランドリック。日本語は目下、猛勉強中!! 写真:川原崇(高校サッカーダイジェスト)

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 日比監督は「まだまだ話にならないレベル」としつつも、今後に明るい展望を描いている。
 
「ここに来て1年生と3年生がかなり伸びてるんです。夏が終わったあとから相当な走り込みをしてきた。彼らがかつて経験したことがないほど、過酷なものだったはずです。しかもただ走って追い込むだけじゃなくて、ボールを使いながら、つねに考えさせながら。そこに食らいついてきた選手だけがいま、残ってるんです」
 
 東海大高輪台戦で決勝点を挙げた中瀬は、胸に輝く9つの星を見つめながらこう話す。
 
「全国に出れてないから大きなことは言えないですけど、僕らの世代であっても帝京は帝京で、黄色いユニホームを着てプレーしたいって想いは強いんです。この星を付けてプレーしたいから入部した。東京予選は本当に強豪ばかりで接戦続きですけど、ひとつずつ勝ちを掴んでいける強さが今年のチームにはあると思うんです。かならず選手権に出ますよ」
 
 では、これからの帝京サッカーの中軸を担う期待の1年生MF、三浦颯太はどんなビジョンを抱いているのか。FC東京U-15むさし時代はU-16日本代表の平川怜(FC東京U-18)とともに中盤でプレーした、生粋の技巧派だ。
 
「もちろん監督をはじめ、熱心に誘ってもらったのは嬉しかった。でも入学を決めたのはそれだけじゃなく、帝京で全国に出たい、僕たちの代で帝京を強くしたいって気持ちがあったからです。たくさん試合をさせてもらっているし、学ぶことがすごく多い。ここに来てまだ半年ですけど、自分でも実感できるくらいフィジカルが強くなりました」
 
 インテンシティーと細やかなパスワークが高次元で融合するスタイルは完成を見るのか。そして、伝統のカナリアは7年越しの悲願を成就させ、選手権の檜舞台でさえずりを聞かせてくれるのか。興味が尽きない、じつに今後が楽しみなチームだ。
 
 最後に、1991年度大会の選手権優勝メンバーにして元主将の日比監督に訊いた。はたして、帝京魂とはいかなるものなのか。
 
「一人のひとりの責任感。これに尽きるんじゃないですかね。昔はみんな持ってた。黄色いユニホームを着たいがために頑張る。最後まで戦う。そうやって一人ひとりがプレーするからこそ、周りや観る人たちに伝わって、『残り1分で負けてても追いつくんじゃないか、帝京がひっくり返すんじゃないか』って雰囲気になる。だから帝京魂というのは中にいる僕たちが意識して持つものではなく、周りが感じ取るものだと思うんです。いまのチームはまだそこまで行ってませんが、少しずつでも近づけたいですね。本当に死に物狂い。毎日命をかけて取り組んでます」
 
取材・文:川原崇(高校サッカーダイジェスト)
 
 
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