マルディーニがミランの幹部就任オファーを拒否…その理由とは?

カテゴリ:メガクラブ

サッカーダイジェストWeb編集部

2016年10月12日

「どんなプロにも雇用主に真剣な要求をする権利がある」

ベルルスコーニ(左)からミランを買収する見込みの中国資本の代表者の一人であるデイビッド・ハン・リー(右)。マルディーニは彼らとの話し合いを望んだが、叶わなかったようだ。

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 さらにマルディーニは、新たにミランを率いる予定の新オーナーたちと直接話し合いたかったとも語っている。
 
「CEOをないがしろにして、オーナーとコンタクトを取りたいと要求したことはない。私はただ、『シノ・ヨーロッパ・スポーツ』の上級取締役であるデイビッド・ハン・リー氏と連絡を取りたいと申し出ただけだ。彼とは数分間しか会っていなかった。自分に何を求めているのか、どんな目標を掲げているのか、どれだけの投資をするつもりか、彼の口から聞きたかった。どんなプロにも雇用主に真剣な要求をする権利があると思う。私とクラブの過去や信頼性を考えればなおさらだ」
 
 そして、最後はこう締めくくった。
 
「この文章で私の立場を明確にできたことを祈る。夢が消えてしまったこの数日のことは残念であり、騒動になったことはもちろん嬉しくない。私にとって、どんな仕事よりも大切なのは、自分の価値、そして考えの独立性だということを繰り返しておきたい」
 
 これを受けたシノ・ヨーロッパ・スポーツは、即座に以下のような声明を発表している。
 
「パオロ・マルディーニの決断を残念に思います。我々のプロジェクトがいかに勝者のプロジェクトであるか、彼もすぐに気づくだろうと強く信じています」
 
 この中国資本は現在、1995~2013年にミランに所属し、14年にフィオレンティーナで現役引退した元イタリア代表MFのマッシモ・アンブロジーニ(現TV解説者)をTD候補に挙げているとの報道もあるが、いかんせんマルディーニと比べるとネームバリューやカリスマ性で大きく見劣りする。マルディーニほどではなくとも、レジェンドには事欠かないクラブだけに今後、新たな候補が浮上する可能性はありそうだ。
 
 チャイナ・マネーで生まれ変わる新生ミランの首脳陣は、はたしてどんな顔触れになるのか。今後の動向に注目したい。
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