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「ビッグ4」から「ロンドン世代」へ。結果を出した清武、原口、山口らにバトンを渡す時は来た

カテゴリ:日本代表

佐藤俊

2016年10月08日

本田や岡崎は終わりだ、もう起用するなと言っているわけではない。

イラク戦を見ても本田は走れていないし、プレーも好調時には程遠かった。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

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 一方、イラク戦でスタメン出場を果たしたロンドン五輪世代の清武弘嗣、酒井高徳、酒井宏樹、原口元気、さらに決勝ゴールを決めた山口蛍、最近キレキレのプレーをみせる斎藤学らはちょうど4年前、本田たちが中心になっていた年齢(25、26歳)になった。

 彼らはプレーにキレがあり、体力も充実、追い込まれた中で結果を出した。かつて本田たちがそうして中村俊輔ら先輩たちを越えていったように、彼らもその道を歩み始めたのだ。
 
 清武たちの世代は、若いながらいろんな経験をしてきている。例えば清武は、ロンドン五輪で世界と戦い、4位になった。その2年後のブラジル・ワールドカップでは試合に出られず、悔しい思いをした。原口に至っては両大会とも落選している。
 
 あれから清武はレベルの高いスペインのセビージャで開幕スタメンに名を連ね、原口はヘルタ・ベルリンで、酒井高はハンブルガーで、酒井宏はマルセイユでレギュラーとしてプレーしている。
 
 その自信が代表でのプレーにも反映されていた。イラク戦で先制点を決めたのは原口だったし、アシストしたのは清武だ。そして後半、アディショナルタイムで決勝ゴールを決めたのは山口である。試合を決めたピッチの中にロンドン五輪世代が5名いた。これは偶然ではなく、力があるからに他ならない。
 
 本田や岡崎は終わりだ、もう起用するなと言っているわけではない。代表は力がある選手にプレーする権利が与えられる場だ。だが、現状の彼らはクラブで試合に出場できておらず、コンディションも良いようには見えない。イラク戦を見ても本田は走れていないし、プレーも好調時には程遠い。そういう状況なら役割も変わってくるということだ。
 
 2年後のワールドカップを考えるなら、ベンチでドシッと構えて精神的な支柱になり、若手のプレーに目を光らすお目付け役的な存在になってくれた方がいい。彼らがベンチにいることで若い選手にはプレッシャーになるだろうが、その厳しさが選手を育て、代表の力になる。
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