【U-16奮戦の舞台裏】CB瀬古が悔やむ準決勝PK献上の場面。シビアな舞台での得難き財産

カテゴリ:日本代表

安藤隆人

2016年10月05日

「一つひとつのポジショニングが良ければ対応できる部分が多々あった」

U-17ワールドカップ出場権を獲得したU-16日本代表。イラク戦の悔しさは、来年に開催される本大会で晴らしたい。(C)JFA

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 幾重もの判断ミスが連鎖した痛恨のプレー。彼はこの瞬間、CBというポジションの奥深さと怖さを、身をもって知ることが出来た。
 
「あそこが自分のまだまだな所だと思いました。判断を間違えて、ひとつのミスが命取りになることを痛感しました」
 
 ほろ苦い経験だが、間違いなく瀬古にとっては成長につながる大きな財産になった。一発勝負のなかで、CBの一瞬の迷いがどういう事態を招くか。それはいくら練習を積んでも、あるいは指導者が指摘しても、身をもって体験しなければ、理解し得ないものだ。それを日本の代表としてU-16アジア選手権準決勝というシビアな舞台で経験することが出来た。これは間違いなく彼にとって大きなプラスとなる。
 
「半身の姿勢での対応もそうですし、一つひとつのポジショニングが良ければ対応出来る部分が多々あった。ポジショニングの重要性をこの大会で改めて感じたので、ポジショニング、予測を上げていきたい」
 
 あの失点が未来の日本代表にも期待されるCBを、さらなる成長へと導く起爆剤となったのは間違いない。瀬古は将来の夢に向かってその歩を進めるべく、また一段ギアを上げた。
 
取材・文:安藤隆人(サッカージャーナリスト)
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