『ダイレ!』の要求に完璧なアシストを供給。
ドリブルとパス。あるいは仕掛けと組み立て。「両方できるのはプラス」と本人は語り、そして確実にプレーの幅は広がっている。
2アシストのもうひとつは、富樫敬真が決めたチーム4点目だ。富樫は「神がかっていた」という齋藤の“お膳立て”を振り返る。
「得点シーンは、キーボー(喜田拓也)がヘディングを上手く撥ね返してくれて、学さんが前を向いていた。その時に大きな声で『ダイレ(クト)!』と呼んだら、完璧なボールを出してくれた」
センターライン付近から喜田がヘッドで左前方に送る。走り出していた齋藤は、ワンバウンドして、ツーバンドした瞬間に左足を丁寧に当てて、きれいな弧を描く優しいパスを富樫に供給した。
甲府戦終了からほどなくして、日本協会はロシア・ワールドカップ・アジア最終予選の10月シリーズに挑むメンバーから、宇佐美貴史、武藤嘉紀の両選手の負傷離脱と、齋藤の追加招集を発表した。
欧州組が重用される傾向にあるハリルジャパンにおいて、国内随一のドリブルを武器とし、かつての「日本の10番」のように組み立て、即決定機となるパスも出せるアタッカーが、今度は日本を勝利に導いてほしい。
文:広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)
2アシストのもうひとつは、富樫敬真が決めたチーム4点目だ。富樫は「神がかっていた」という齋藤の“お膳立て”を振り返る。
「得点シーンは、キーボー(喜田拓也)がヘディングを上手く撥ね返してくれて、学さんが前を向いていた。その時に大きな声で『ダイレ(クト)!』と呼んだら、完璧なボールを出してくれた」
センターライン付近から喜田がヘッドで左前方に送る。走り出していた齋藤は、ワンバウンドして、ツーバンドした瞬間に左足を丁寧に当てて、きれいな弧を描く優しいパスを富樫に供給した。
甲府戦終了からほどなくして、日本協会はロシア・ワールドカップ・アジア最終予選の10月シリーズに挑むメンバーから、宇佐美貴史、武藤嘉紀の両選手の負傷離脱と、齋藤の追加招集を発表した。
欧州組が重用される傾向にあるハリルジャパンにおいて、国内随一のドリブルを武器とし、かつての「日本の10番」のように組み立て、即決定機となるパスも出せるアタッカーが、今度は日本を勝利に導いてほしい。
文:広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)

9月21日発売号のサッカーダイジェストの特集は「日本はワールドカップに辿り着けるのか」。ハリルジャパンの危機説を、「本当に日本は弱くなかったのか?」など“10の論点”から検証します。ルーツ探訪では小林祐希選手が登場。