【9.17 J1裏天王山】走り切るだけでなく。湘南、牙を剥け――

カテゴリ:Jリーグ

塚越 始(サッカーダイジェスト)

2016年09月16日

総走行距離、スプリント数ともリーグ1位。その走力をゴールに向けろ!

湘南スタイルにフィットした下田(22番)。第2ステージ16節に組まれる古巣の甲府戦を迎えるまで、J1残留の望みをつなげたい。(C)SOCCER DIGEST

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 湘南の走力は、確かにリーグ1位だ。今季の総走行距離126.817キロ、スプリント数258回は、いずれもリーグ1位である(2位は浦和の125.235キロと鹿島の247回)。
 
 ただし、今求められるのは、まず勝利を収めること。「スタイルがブレてはいけない」という言葉もいろいろ解釈ができるが、選手たちの身体には「湘南スタイル」は刷り込まれており、相手チームへの対策を変えたところで“ブレる”ことはないだろう。
 
 なにより湘南は、球際の1対1で後手になりそうであれば、もうひとりが加勢して、数的優位を作ってなんとか対応する。それでも振り切られたら、相手よりも多く走ってフォローする。そのようにして、「個」の力量の差を埋めてきた。
 
 ただ、最近の試合を見ていると、その“走り”のベクトルが、しっかりゴールへ向かっていない感じがした。ボールを追い、奪い、スペースを突き――。本来それらは「目標=ゴール」があってこその“走り”であったはず。
 
 福岡との裏天王山――。勝利を掴む、ただそのために湘南はゴールをこじ開けなければならない。よりゴールに直結する局面で、“走力”を結集させたい。求められているのは、福岡ゴールに突き刺すぐらいの鋭く強力なベクトルだ。
 
 必死に走り切るだけでなく。怖いぐらいでも構わない。湘南、今こそ牙を剥け――。
 
 
取材・文:塚越 始(サッカーダイジェスト編集部)
 
 
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