【松本】暗黒の谷底から這い上がった田中隼磨。「これからも人生を賭けて戦いたい」

カテゴリ:Jリーグ

大枝 令

2016年09月12日

闘志に満ちた34歳の帰還は、J1昇格に向けて大きな起爆剤に。

6月8日に右目の手術を受けた後、7月7日には松本市内で記者会見を開き、自らの言葉で病状を説明。当時は復帰の目途が立っていなかったが、不屈の精神で難病を克服した田中は、サッカー選手としてリスタートを切ることができた。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

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 田中は京都戦にフル出場し、チームは2-0で勝利した。
 
「身体は限界を超えていたけど、経験と気持ちでカバーして、なんとか走り切ることができて、勝つことができた。本当に良かった」。
 
 いきなりの実戦でフル出場となれば、疲労度は相当に色濃いはずだが、それを感じさせず、ハキハキと取材に応じる。ディフェンスリーダーの飯田は「他の選手と比べたらかわいそうだけど、やっぱりゲームの流れを読む力が凄い」と称える。
 
 ここ最近の松本は不完全燃焼なゲームが続いていただけに、闘志に満ちた34歳の帰還は、J1昇格に向けて大きな起爆剤となるはずだ。
 
「普通に生活できることが幸せだし、サッカーができる幸せをより強く感じるようになった。ピッチを離れてから、いろんな角度で自分のサッカー人生を見直すこともできたし、サッカーができる喜びを噛み締めながら、これからも人生を賭けて戦いたい」
 
 サッカー選手として、また人間としての深みをより増した田中が、奇跡的な復活を果たした。

取材・文:大枝 令(フリーライター)

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