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【韓国メディアの視点】「シュート17本でたった2得点」と日本の決定力不足を伝えたが、それ以上に反応が大きかったのは…

カテゴリ:連載・コラム

慎武宏

2016年09月07日

"チムデサッカー"に翻弄された韓国。日本はシリアに大勝したのに…。

シリアと中立地で戦った韓国は、まさかのスコアレスドローに終わった。(C)Getty Images

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 FIFAランク105位でグループ最弱の格下と踏んでいた相手に、まさかのスコアレスドローに終わっただけに、「シリアに引き分け…不安に包まれたシュティーリケ号」(『MBN』)、「ストライカー不在にゴール決定力も失踪」(『聯合ニュース』)、「問題は韓国。チャンス・体力・切り札、すべて“無”」(『フットボールリスト』)と、韓国代表の戦いぶりを厳しく批判する記事が多かった。
 
 そんななかで目を引いたのは、「分かっていてもやられてしまった“チムデ(=ベッド)サッカー、韓国はなぜ日本のようにできなかった」と題された『韓国スポーツ経済』の記事だ。
 
 チムデサッカーとは、すぐ倒れてあからさまに時間稼ぎする中東スタイルへの皮肉を込めた言葉だが、同メディアは日本を引き合いに出しながら韓国をこう批判している。
 
「相手の時間稼ぎを未然に防ぐ最善の方法は先制点だった。先制点が早く決まっていれば、先に行われたワールドカップ2次予選でシリアを3-0、5-0で撃破した日本のように大量得点も可能だった。日本は3-0で勝った試合で、後半10分と25分に連続ゴールを決めて沈没させている。ホームで行なわれた2回戦もまた、前半18分のシリアのオウンゴールから始まって5-0の大勝を飾っている。韓国も切迫感を持って前半から先制点のために総力を注がねばならなかったが、横パスで時間を無駄にした」
 
 前回の第1戦では韓国が笑い日本が泣いたが、第2戦では韓国が泣いて日本が笑った最終予選。ロシアへの道はこれからも両国の悲喜こもごもが続きそうだ。
 
文:慎 武宏(スポーツライター)
 
シン・ムグァン/1971年、東京都生まれ。韓国サッカー取材歴20年。近著に歴代コリアンJリーガーへのインタビュー集『イルボン(日本)はライバルか 韓国人Jリーガー28人の本音』(ピッチコミュニケーションズ)。

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