高校生のサッカーに大人のエッセンスが。

敵の猛攻を耐え凌ぎ、87分に生地⑦のPKで3-1に。試合後者ぶりが際立った。写真:川原崇(高校サッカーダイジェスト)

ハーフタイムにも選手同士の積極的な意見交換が。もはや大崩れするチームではない。写真:川原崇(高校サッカーダイジェスト)
さらに、試合ごとにスタメンが替わるなかで身に付けたのが、戦術的柔軟性だ。本来の細やかなパスワークを基盤とするアクションサッカーだけでなく、時には個の打開力を前面に押し出してチャンスを創出したり、長い球でシンプルに裏のスペースを狙ったりと、ゲームのリズムを自在に変化できる。真夏の連戦となったクラブユース選手権ではこの強みがモノを言った。
今節の流経大柏戦でも終盤は防戦一方となったが、意図的に最終ラインを下げつつ、良質なロングカウンターをつねに狙っていた。勝利をグッと引き寄せる3点目のPKも、生まれるべくして生まれた結果だ。
佐藤監督はこう話して、目を細める。
「もうゲーム運びはああだこうだ言わなくても、相手の出方を見ながらコントロールできるようになってきました。高校生のサッカーに、ちょっとだけですが、大人のサッカーがエッセンスとして入ってきたのかなと。頼もしいですよ」
これからの1か月は久保と平川がU-16アジア選手権で不在となり、U-23チームのスケジュールも立て込んでくる。さらにトップチームもJ1、天皇杯、ルヴァンカップと過密日程を控え、2種登録されているU-18のメンバー11 人にお呼びがかかるかもしれない。
もはや日常となったこの苦境を糧としながら、さらなる進化を遂げそうなFC東京U-18。その先に見据えるのは史上初となる、クラブユース選手権、プレミアリーグ、Jユースカップの3冠だ。
取材・文:川原 崇(高校サッカーダイジェスト)
今節の流経大柏戦でも終盤は防戦一方となったが、意図的に最終ラインを下げつつ、良質なロングカウンターをつねに狙っていた。勝利をグッと引き寄せる3点目のPKも、生まれるべくして生まれた結果だ。
佐藤監督はこう話して、目を細める。
「もうゲーム運びはああだこうだ言わなくても、相手の出方を見ながらコントロールできるようになってきました。高校生のサッカーに、ちょっとだけですが、大人のサッカーがエッセンスとして入ってきたのかなと。頼もしいですよ」
これからの1か月は久保と平川がU-16アジア選手権で不在となり、U-23チームのスケジュールも立て込んでくる。さらにトップチームもJ1、天皇杯、ルヴァンカップと過密日程を控え、2種登録されているU-18のメンバー11 人にお呼びがかかるかもしれない。
もはや日常となったこの苦境を糧としながら、さらなる進化を遂げそうなFC東京U-18。その先に見据えるのは史上初となる、クラブユース選手権、プレミアリーグ、Jユースカップの3冠だ。
取材・文:川原 崇(高校サッカーダイジェスト)