グラウンドでは見られない、人間ドラマがおもしろい

高橋悠太(たかはし・ゆうた)/1981年11月11日生まれ、千葉県出身。高校時代はインターハイ優勝経験あり。早稲田大学でもサッカーを続けた後、楽天に入社。2010年からヴィッセル神戸へ。翌年にはチーム統括本部長を務めた。昨年11月に千葉のGMに就任。
―― ジェフさんの協力でリアルな舞台が整っていた訳ですが、演じるのは役者さんなので、プレーシーンなど撮影は苦労されたのでは?
谷 選手の内面を描いた映画なので、その辺はごまかしながら(笑)
高橋 でも、そういう方が面白いと思いますよ。「クビって本当に言われているのか?」、「移籍どういう風に決まるの?」とか、裏側のことを、知りたいじゃないですか。特に契約の話なんかは、断片的で、本当のことはあまり伝えられてない。実際、「サッカーダイジェスト」にもすべてが書かれているわけじゃないですからね(笑)。映画を観てもらって、理解を深めてもらえれば。
―― 実際のクラブハウスで撮影してみて、いかがでしたか?
谷 選手にも会えましたし、素直に感動しました。ユースの子たちも一緒になる時があって、誰でも知っているトップ選手と、幼さの残る中高生が同じ空間にいるのは、なんかいいなあって。それと、ユースからトップに上がった選手の写真が貼ってある壁があって、それが神々しい、というか、印象的でした。
高橋 自分も千葉出身なので、小さいころから見てきました。OBにも偉大な方も多いですし、歴史のあるクラブです。だから、その舞台に戻らないといけない。全員が、責任感みたいなものを持っていると思う。ただ、いまのスタッフやアカデミーの子たちには、J1のジェフを知らない人もいるんじゃないかな。
―― 最後のタイトルは10年前のナビスコ(現ルヴァンカップ)、降格したのが2009年。
高橋 築いてきた歴史が崩れるのは一瞬。タイトルを争っていた頃のジェフを知らない子どもたちが増えている。その意味でも、J1へ復帰しないと。
―― いまのジェフでは井出選手が活躍していますが、ユース出身の選手が出てくると、チームとしても変わっていきますか?
高橋 自分は(佐藤)勇人選手と同世代で、一緒にプレーもしていましたが、そのころは、いまと違って、ユース出身が主力として何人かいましたね。地域の方たちも、その方が感情移入できると思いますし。時間がかかることですが、変えていかないといけない。
谷 選手の内面を描いた映画なので、その辺はごまかしながら(笑)
高橋 でも、そういう方が面白いと思いますよ。「クビって本当に言われているのか?」、「移籍どういう風に決まるの?」とか、裏側のことを、知りたいじゃないですか。特に契約の話なんかは、断片的で、本当のことはあまり伝えられてない。実際、「サッカーダイジェスト」にもすべてが書かれているわけじゃないですからね(笑)。映画を観てもらって、理解を深めてもらえれば。
―― 実際のクラブハウスで撮影してみて、いかがでしたか?
谷 選手にも会えましたし、素直に感動しました。ユースの子たちも一緒になる時があって、誰でも知っているトップ選手と、幼さの残る中高生が同じ空間にいるのは、なんかいいなあって。それと、ユースからトップに上がった選手の写真が貼ってある壁があって、それが神々しい、というか、印象的でした。
高橋 自分も千葉出身なので、小さいころから見てきました。OBにも偉大な方も多いですし、歴史のあるクラブです。だから、その舞台に戻らないといけない。全員が、責任感みたいなものを持っていると思う。ただ、いまのスタッフやアカデミーの子たちには、J1のジェフを知らない人もいるんじゃないかな。
―― 最後のタイトルは10年前のナビスコ(現ルヴァンカップ)、降格したのが2009年。
高橋 築いてきた歴史が崩れるのは一瞬。タイトルを争っていた頃のジェフを知らない子どもたちが増えている。その意味でも、J1へ復帰しないと。
―― いまのジェフでは井出選手が活躍していますが、ユース出身の選手が出てくると、チームとしても変わっていきますか?
高橋 自分は(佐藤)勇人選手と同世代で、一緒にプレーもしていましたが、そのころは、いまと違って、ユース出身が主力として何人かいましたね。地域の方たちも、その方が感情移入できると思いますし。時間がかかることですが、変えていかないといけない。

谷 健二(たに・けんじ)/1976年7月24日生まれ、京都府出身。大学でデザインを専攻後、映画の世界を夢見て上京。広告業界で働きつつ、自主映画の制作を続け、2013年に公開された映画「リュウセイ」で長編作品デビュー。翌年に独立し、この『U-31』を手掛ける。
―― では改めて、この映画の見どころについて、谷監督から。
谷 「サッカー映画ではなくて、サッカー“選手”の映画です」と話しています。サッカーシーンではなく、選手の内面を描いた映画として観ていただきたい。もう1点は、最後はロッカールームのシーンで終わるんですが、この映画を観てもらった後に、実際にJリーグを観に行ってもらいたい。さらに熱く、真剣に、選手たちのプレーを楽しんでもらいたい、と思っています。
―― ピッチ外でも、いろいろ考えているんだなあ、考えさせられます。
谷 ワールドカップや高校野球を観ていて思いますが、スポーツを描いても、やはりリアルなスポーツの感動にはかなわない。映画としてチャレンジするのは人間ドラマ。自分が大好きなスポーツの世界の見えない部分を描きたかった。
高橋 実際、ロッカールームやいろんなところで、気持ちのぶつかり合いはいっぱいあります。プロなので、週に1回の試合に集約されるのは間違いありませんが、とくに自分は、ピッチの外のことを見ることも重要だと思っています。
谷 ちょっと自分の話にもリンクしています。主人公はサッカーを違うチームで続けましたが、自分はサラリーマンをやめて、映画を真剣に勝負したいと思ったんです。
―― 大きな転機だったんですね。
谷 まさに、この漫画に影響されて。
高橋 でも、リスクありますよね?
谷 リスクしかないですね(笑) でも、この映画にも出会えたので、よかったです。
―― それでは最後に、千葉のサポーターに一言をお願いします。
高橋 実際、中に入ってみて、今回の映画ではないですけど、外からは見えない、クラブで起こっている様々なことが分かってきました。サポーターの方の情熱も身に染みて感じました。改めて、J1でもしっかり勝てるように、自分も、クラブも覚悟を決めて仕事をしていかないといけない。やるしかないな、と。
谷 応援しています。ぜひ、J1に昇格を。
写真:田中研治
@ジェフユナイテッド市原・千葉クラブハウス
谷 「サッカー映画ではなくて、サッカー“選手”の映画です」と話しています。サッカーシーンではなく、選手の内面を描いた映画として観ていただきたい。もう1点は、最後はロッカールームのシーンで終わるんですが、この映画を観てもらった後に、実際にJリーグを観に行ってもらいたい。さらに熱く、真剣に、選手たちのプレーを楽しんでもらいたい、と思っています。
―― ピッチ外でも、いろいろ考えているんだなあ、考えさせられます。
谷 ワールドカップや高校野球を観ていて思いますが、スポーツを描いても、やはりリアルなスポーツの感動にはかなわない。映画としてチャレンジするのは人間ドラマ。自分が大好きなスポーツの世界の見えない部分を描きたかった。
高橋 実際、ロッカールームやいろんなところで、気持ちのぶつかり合いはいっぱいあります。プロなので、週に1回の試合に集約されるのは間違いありませんが、とくに自分は、ピッチの外のことを見ることも重要だと思っています。
谷 ちょっと自分の話にもリンクしています。主人公はサッカーを違うチームで続けましたが、自分はサラリーマンをやめて、映画を真剣に勝負したいと思ったんです。
―― 大きな転機だったんですね。
谷 まさに、この漫画に影響されて。
高橋 でも、リスクありますよね?
谷 リスクしかないですね(笑) でも、この映画にも出会えたので、よかったです。
―― それでは最後に、千葉のサポーターに一言をお願いします。
高橋 実際、中に入ってみて、今回の映画ではないですけど、外からは見えない、クラブで起こっている様々なことが分かってきました。サポーターの方の情熱も身に染みて感じました。改めて、J1でもしっかり勝てるように、自分も、クラブも覚悟を決めて仕事をしていかないといけない。やるしかないな、と。
谷 応援しています。ぜひ、J1に昇格を。
写真:田中研治
@ジェフユナイテッド市原・千葉クラブハウス