かつては毎年7万人超…開幕戦の観客数推移に見るミランのブランド力の高低

カテゴリ:メガクラブ

サッカーダイジェストWeb編集部

2016年08月25日

90年代前半までの隆盛期にはカードに関係なく7万人以上!

ミラン隆盛時のサン・シーロのスタンドについて、レジェンドのマルディーニは「“人の壁”が我々を高揚させ、対戦相手には強烈なプレッシャーを与えた」と振り返っている。写真は88-89シーズンのファン・バステン。 (C) SOCCER DIGEST

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◎ミランのホーム開幕戦の観客数(1987~)
2016-17シーズン:32,254人(○3-2 トリノ)
2015-16シーズン:34,382人(○2-1 エンポリ)
2014-15シーズン:36,674人(○3-1 ラツィオ)
2013-14シーズン:30,471人(○3-1 カリアリ)
2012-13シーズン:36,288人(○0-1 サンプドリア)

2011-12シーズン:55,000人(△2-2 ラツィオ)
2010-11シーズン:37,177人(○4-0 レッチェ)
2009-10シーズン:78,467人(×0-4 インテル)
2008-09シーズン:63,306人(×1-2 ボローニャ)
2007-08シーズン:53,559人(△1-1 フィオレンティーナ)
 
2006-07シーズン:44,770人(○2-1 ラツィオ)
2005-06シーズン:56,468人(○3-1 シエナ)
2004-05シーズン:69,453人(△2-2 リボルノ)
2003-04シーズン:57,835人(○2-1 ボローニャ)
2002-03シーズン:59,296人(○3-0 ペルージャ)
 
2001-02シーズン:54,849人(○5-2 フィオレンティーナ)
2000-01シーズン:46,836人(○2-0 ヴィチェンツァ)
1999-00シーズン:55,000人(○3-1 ペルージャ)
1998-99シーズン:50,732人(○3-0 ボローニャ)
1997-98シーズン:65,000人(△1-1 ラツィオ)
 
1996-97シーズン:50,000人(○4-1 ヴェローナ)
1995-96シーズン:55,000人(○2-1 ウディネーゼ)
1994-95シーズン:53,000人(○1-0 ジェノア)
1993-94シーズン:13,000人(○1-0 ジェノア)
1992-93シーズン:74,000人(○1-0 フォッジャ)
 
1991-92シーズン:70,000人(○1-0 カリアリ)
1990-91シーズン:75,000人(○1-0 ジェノア)
1989-90シーズン:52,737人(×0-1 ラツィオ)
1988-89シーズン:72,414人(○4-0 フィオレンティーナ)
1987-88シーズン:74,680人(×0-2 フィオレンティーナ)
 
 ホーム開幕戦は重要なイベントではあるが、あくまでもリーグ戦のなかの1試合というであり、対戦カードによっては観客の興味を惹かず、閑古鳥が鳴くこともある。
 
 インテルの黄金時代真っ只中にあった2010-11シーズンは、相手がレッチェであり、またレオナルド前監督を辞任に追い込んだフロントに対してサポーターの不満が高まっていたこともあって、大幅に数字が落ち込むこととなった。
 
 また、ドイツ・ワールドカップ優勝を果たした直後ながら、4万人台の数字に落ち着いた06-07シーズンは、前シーズンに発覚したカルチョポリ(八百長スキャンダル)が客の足を遠のかせる要因となった。
 
 96-87、97-98シーズン、ミランは順位が2桁台に落ちるほどの深刻な低迷期を迎えたが、それでもスタンドに5万人以上が詰めかけたのは、現在とは違って多くのスター選手を擁していたからだろう。
 
 ちなみに、リーグ2連覇を果たした後の93-94シーズン、1万人台という過去最低の数字を記録しているが、これはペナルティーによってサン・シーロの使用を禁じられ、ミラノから遠く離れたナポリのサン・パオロで試合を行なったためである。
 
 これまでの最高数字は、09-10シーズンの7万8467人だが、カードがインテルとのダービーだったのだから、それも当然だろう。試合は、リーグ4連覇中であり、このシーズンには欧州制覇も果たすことになるモウリーニョのインテルに0-4の完敗を喫した。
 
 その点、80年代から90年代前半の隆盛は凄まじく、いずれも7万人を超えている。この頃のサン・シーロは、まさに「夢空間」だった。
 
 そのなかで89-90シーズンだけが5万人台なのは、翌年に控えた自国開催のワールドカップに向けての増築工事のため、スタンドの一部が閉鎖されていたのが原因である。
 
 なお、観客数とは全く関係ないが、このミラノのホーム開幕戦に絡んだ日本人選手は過去3人。本田圭佑はこのクラブで3度目の開幕を迎えたが、最も印象深いホーム開幕戦はもちろん、貴重な先制ゴールを決めた14-15シーズンのラツィオ戦だろう。
 
 中田英寿はペルージャ時代の99-00シーズン、1-3で敗れはしたものの、この試合で味方の得点を演出している。ゴールを決めたのは、あのマテラッツィだった。
 
 最後は94-95シーズン。三浦知良はジェノアに加入し、日本人として初めてセリエAの舞台に立ったが、前半にバレージと競り合った際に顔面を強打、骨折の重傷を負うという、苦いデビューを飾っている。
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