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「日本はどんな国にも勝つ力がある」NECで躍動する日本代表コンビが“W杯敵国オランダ”への率直な想いを明かす! 周囲の人びとのリアルな反応にも直面【現地発】

カテゴリ:日本代表

中田徹

2025年12月13日

「日本は組織力で戦いながら、個々の面でも(世界に)負けない選手がどんどん出てきた」

今年は揃って日本代表に招集された佐野兄弟。はたしてW杯本大会で兄・海舟(手前)、弟・航大(奥)のダブル選出なるか写真:金子拓弥 (サッカーダイジェスト写真部))

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 小川は10月5日、ゴー・アヘッド・イーグルス戦(1―1の引き分け)を終えると、オランダ記者の囲み取材に「僕が日本代表で最高のストライカー」と答えたことが現地で話題になった。そのコメントを読んだ全国紙の記者は後日、「小川航基って凄いな。まるで本田圭佑のようだ」と唸っていた。

 英語でのコメントだったため、表現はかなりダイレクトだったが、きっと彼なりの思いがあったはず。2か月余り前の発言を本人は「あんまり記憶ないな。それ言ったの健人じゃないの? ああ、言ったかな」と思い出しながら、丁寧に説明してくれた。

「真意としては、『試合に出たら一番自分が活躍できる』という自信は常に持たないといけないという意味合いです。サッカーというスポーツは『そのシステムでは誰が一番合う』とか『このシステムは誰が一番のストライカーだ』とか、『この時間帯にはこのストライカーが合う』とか、システムによって違ってくるし、監督の戦術や采配でも変わってくる。代わる代わる、そういうことがある中でも、『自分が一番のストライカー』という自信をもってプレーしないといけない。僕はその自負を持ってプレーすることが大事だと思ったので、そういう発言をしました」

 その説明を私は「ストライカーなら誰もが持っておくべき心構え」として受け取った。

 ワールドカップ優勝は、日本代表のどの選手も口にする目標だ。初戦の相手、オランダはメンバーだけ見ればプレミアリーグのクラブでレギュラーを張る選手ばかり。個の力では日本を上回るだろう。

 しかし個の力ではビッグクラブに劣るNECは今、オランダリーグで3位。同じく多くの日本人選手を抱えるシント=トロイデン(STVV)はベルギーリーグで2位につけている。
 
――NECはPSVやフェイエノールト、STVVはクラブ・ブルージュなどと比べると、個では劣るかもしれないが、チームワークで上位に食い込んでいる。その姿は、ワールドカップでの日本代表のあるべき姿では?

「サッカーというスポーツはひとりでやるものではない。11人がどのようなサッカーをして、どれだけ化学反応を起こすかで結果が変わってくるのがサッカー。選手の金額だったり、選手の価値だったり、プレミアリーグでプレーする選手が何人いて――というのは端から見たら、もしかしたらサッカーを知っている人からしても『ああ、やっぱりあっち(オランダなど)のほうがいい選手がいて、普通にやったら(日本は)どうなの』という見方をされるかもしれません。

 しかしサッカーは11人でやるもの。日本の強みは一致団結するところにあるし、共通の意識をピッチの上で表現できるところは、日本はトップレベルだと思う。日本は組織力で戦いながら、個々の面でも(世界に)負けない選手がどんどん出てきた。だから日本はどんな国にも勝つ力があると思います」

取材・文●中田 徹
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