小林と同じく、初の海外移籍となる浅野に関しては、アーセナルに移籍したはいいけど、「過去２年で代表チームの試合の75パーセントに出場していなくてはならない」というプレミアの規定を満たしていない。スムーズに英国での労働ビザを取得できるのかは不透明だ。
 
　ビザの発給には、有望な選手には特例での申請があるようだけど、それにつながる活躍を見せるチャンスだったリオ五輪では、周知のとおり、チームはグループリーグで敗退。浅野は絶対的な存在と言えるほどの活躍は示せなかった。

　最終ラインの背後を鋭く突くスピードが最大の武器と言われているけど、浅野ぐらい足の速い選手は、五輪でも他にいっぱいいたよ。つまり、強烈なアピールはできなかったということだ。
 
　ビザが下りなければ、他国のクラブへとレンタルされ、そこで欧州デビューを目指すことになる。候補として、宇佐美のいるアウクスブルクが噂されているけど、移籍が決まって日本人のふたりがポジションを争うようになれば、それはそれで興味深いシチュエーションと言えるかもしれないね。