• トップ
  • ニュース一覧
  • [本田泰人の眼]ボリビア戦で強烈なインパクトを残した上田綺世。ファーストプレーで停滞していた空気をガラリと変えた

[本田泰人の眼]ボリビア戦で強烈なインパクトを残した上田綺世。ファーストプレーで停滞していた空気をガラリと変えた

カテゴリ:日本代表

本田泰人

2025年11月19日

冬のマーケットで移籍するにはリスクがともなう

本来のプレーとはほど遠いレベルにあった遠藤。W杯本大会まで復調できるだろうか。(C)SOCCER DIGEST

画像を見る

 この試合ではガーナ戦から先発7人を入れ替えたが、チャンスを与えられたコアメンバー以外の選手が爪痕を残せなかったのは残念だ。瀬古歩夢は3点目の起点になった上田への縦パスは評価できるが、鈴木淳之介と比べるとデュエルでの強さがやや物足りない。右ワイドの菅原由勢は相変わらず守備面での不安を露呈。不必要なイエローカードをもらうなどマイナスなイメージが目に付いた。

 途中出場の選手の活躍を見れば分かるように、コアメンバーがいなければ安定した戦いができないことを証明した試合となってしまった。

 さらに不安を残したのは遠藤航と板倉滉。コンディションが今ひとつの印象で、本来のプレーとはほど遠いレベルにあった。試合勘は問題ないが、試合をコンスタントにやっていないからキレがないのだ。

 特に心配なのが遠藤だ。板倉は怪我さえ完治すれば、所属クラブのアヤックスで試合に出られるはず。しかし遠藤はリバプールでクローザーの役割さえ与えられず、リーグ戦だけでなくカップ戦さえ思うように出場機会を得られない状況が続く。

 ワールドカップを考えれば、試合に出続けることを考えるのが優先だが、いかんせんワールドカップまで残り約半年で、冬のマーケットで他クラブに移籍するにはリスクがともなう。

 リバプールに残留しつつコンディションを上げていくのが賢明な選択だろうが、果たしてどこまで本来の状態に戻せるか。
 
 ワールドカップを見据えれば、ボランチの第一候補は佐野海舟になるだろうが、経験不足は否めない。遠藤、守田英正のコアメンバーのコンディションが上がってこなければ、当たり前だが、本大会で勝ち進むことは難しい。

 2-0で勝利したガーナ戦を含め、11月シリーズは2試合とも失点ゼロに終えたことは評価できる。しかし、「上田がいなくても強豪相手に勝てるのか」「遠藤は万全な状態に戻るのか」など、収穫より課題や懸念が多く、どうもすっきりしない2連勝となった。
 
【関連記事】
【画像】日本代表のボリビア戦出場17選手&監督の採点を一挙紹介!躍動した2人に7点の高評価!MOMは華麗な先制弾の15番
なぜこのクオリティの選手が途中から出てくるんだ!ボリビアは日本の“凄まじい選手層”に戦慄を覚えたに違いない
W杯出場42か国の顔ぶれは? “ラスト6枠”は大陸間&欧州プレーオフで決定【北中米ワールドカップ】
「世界的に見てもレベルが高いと感じた」ボリビア代表MFが語った森保ジャパンの印象。0-3完敗も「日本や韓国のようなチームとは…」
「チームメイトから冷たい目線で…」日本代表10番が明かす、森保ジャパンに漂う“妥協なき空気”「お前、何してんねんみたいな」

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト 2025年12月号
    11月10日(月)発売
    [特集]
    サンフレッチェ広島
    3年ぶり2度目のルヴァンカップ制覇
    積み重ねたスタイル 挑戦の先に掴んだ栄光
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 2025年12月4日号
    11月6日(木)発売
    [特集]
    W杯イヤーに大注目の若き主役候補を先取り
    ポジション別次世代スター名鑑2026
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 完全保存版
    1月17日発売
    第103回全国高校サッカー選手権
    決戦速報号
    前橋育英が7年ぶりの戴冠
    全47試合&活躍選手を詳報!
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ