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A代表デビューの後藤啓介が悔やんだ87分のシーン。その2分前にも惜しいチャンス。「ようやく」踏み出した世界一への第一歩【日本代表】

カテゴリ:日本代表

河治良幸

2025年11月15日

シビアに結果が問われるフェーズに

クラブでは今季からSTVVでプレー。欧州を舞台に研鑽を積む。(C)STVV

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 試合の終盤とはいえ、20歳の後藤、19歳の佐藤、そして21歳の北野という3人のアタッカーが並び立つのは、日本代表にとっても大きなことだ。磐田でトップチームに昇格し、プロのキャリアがスタートした時から、後藤はW杯優勝を大きな目標に掲げていた。

 そのためには自分が率先して世界で戦い、それが同世代の仲間や、たとえば同じ磐田のアカデミー育ちで、U-22代表の10番を背負う川合徳孟のような後輩の刺激になって、代表チームの波ができていくことを思い描いている。

 ガーナ戦の前日に、それまでの明るい金髪から黒髪に変えて姿を現わした後藤は「初心に戻るじゃないですけど、もう1回プロになった時の気持ちを思い出しながら」と理由を語った。A代表デビューという、本当の意味で世界一を目ざしていく第一歩を踏み出した。世間的には早い印象があても、後藤本人には「ようやく」という思いもある。
 
「次は国立なので。今日よりお客さんも入ると思いますし、そのなかで結果を出せたらいいと思う。練習から森保さんに使いたいなと思わせるプレーをして、チャンスを自分で掴みたい。掴み取りたい」

 年内最後の試合となるボリビア戦で、チャンスを掴むことができるか。A代表デビューはもう終わった。ここから森保ジャパンでのサバイバルに向けて、シビアに結果が問われるフェーズに入っていく。

取材・文●河治良幸

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