「来年だと遅い」小林祐希が移籍決断の理由を明かす。名波監督は「戻ってこなくていい」

カテゴリ:Jリーグ

サッカーダイジェストWeb編集部

2016年08月14日

「去年だと早いし、来年だと遅い。だから今年行きたかった」

小林は2018年のロシアW杯を見据えて、「今年行きたかった」と語る。その左足でオランダに旋風を巻き起こせるか。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

画像を見る

 G大阪戦で指揮官からキャプテンマークを託された小林は、気負わずに「いつも通り」を心がけ、中盤でボールに数多く触って2トップを生かそうとしたものの0-2で敗戦。「スッキリ感はないし、不甲斐ないです」と語り、自身の出来に悔いを残したが、「自分はジュビロで大きく成長できたし、先輩としても後輩としても、一番生意気だったと思う。この悔しさの分も、迷惑をかけてきた分も、みんなのためにも、大きくならないといけない」と、前を向いた。
 
「海外移籍はスタートライン」と言う。
「まだまだ上があるし、頂点を目指す覚悟ができたから移籍も決めました。一番近い目標は、2年後のワールドカップに出ること。そのためには、外国人選手と戦う感覚を肌で知っておきたい。この前の代表戦もどう身体を張ればいいのか、考えさせられました。日頃から外国人選手と戦っていれば、やれると思う。それも、いま海外に行く理由です。去年だと早いし、来年では遅い。だから今年行きたかった」
 
 G大阪戦後のセレモニ-で、ピッチの中央に立てられたマイクに向かい、「本当は勝って(オランダに)行きたかったけど、負けてしまって本当に悔しいです。ジュビロで降格も昇格も味わい、仲間やスタッフのおかげで海外に行けます。感謝しています」と話すと、小林はフーッと大きく息をつき、そこからは涙をこらえて、「自分を成長させてくれた」ジュビロへの思いを絞り出した。
 
「大きくはばたくポテンシャルは持っている選手。それは、ジュビロだけではなく幼少時代から培ってきたもの。ここに戻ってこなくていい」と名波監督。
 
 無論、小林も戻ってくるつもりはない。
 
【関連記事】
宇佐美貴史、柴崎岳、小林祐希、宮市亮――プラチナ世代に迫る”ラストチャンス”
欧州挑戦の小林祐希は不発…老練なG大阪に屈し、磐田でのラストマッチを飾れず
驚異的な成長曲線を描く小林祐希。「ひと回り大きくなった」と名波監督が評した試合とは?
ふたりの日本代表戦士を知る松井大輔が証言。「(小林)祐希は(本田)圭佑っぽいところがある」
ベンチで本田の隣に座った小林祐希。「一緒に見ましょう」と声を掛けて、盗んだものとは?

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト 王国の誇りを胸に
    4月10日発売
    サッカー王国復活へ
    清水エスパルス
    3年ぶりのJ1で異彩を放つ
    オレンジ戦士たちの真髄
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 特別企画
    5月1日発売
    プレミアリーグ
    スター★100人物語
    絆、ルーツ、感動秘話など
    百人百通りのドラマがここに!
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 完全保存版
    1月17日発売
    第103回全国高校サッカー選手権
    決戦速報号
    前橋育英が7年ぶりの戴冠
    全47試合&活躍選手を詳報!
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ