• トップ
  • ニュース一覧
  • 「慎三さん、レッズは大丈夫。もう少しブラジルで…」武藤が“興梠不在”を感じさせぬ2得点を決め、浦和9戦負けなし

「慎三さん、レッズは大丈夫。もう少しブラジルで…」武藤が“興梠不在”を感じさせぬ2得点を決め、浦和9戦負けなし

カテゴリ:Jリーグ

塚越 始(サッカーダイジェスト)

2016年08月10日

「あの屈強な相手にも、慎三さんらしい得意のプレーが通用することを証明してくれた」。

興梠(右)と遠藤が不在でも9試合負けなしと、浦和が首位の川崎を猛追する。写真:田中研治

画像を見る

 
 武藤は2ゴールを奪い結果を残せたことに安堵しながらも、反省点の多いパフォーマンスに納得していなかったのだ。
 
「一時は決して調子が悪いとは言えない試合もあったけど、10試合ゴールを奪えない時期があった。でも、こうして調子が悪くても取れてしまうこともある。だからこそ、取れる時に、どんどん取りたい。もちろん、そこだけにこだわらず、もっとプレーの質を高めていかなければならない」
 
 そう武藤は反省点を挙げた。さらにチーム状況と結び付けて、次のようにも続けた。
 
「僕自身のプレーは、ミスも多くて、決してベストと言える出来ではなかった。でも、こういう時こそ、ゴール前に詰めていると、ボールがこぼれてくるものなのかもしれない。(9試合負けなしについて)チームとしての質が上がってきている。だからこそ、僕もクオリティを高めないといけない」
 
 また、リオデジャネイロ五輪を戦う同僚の興梠のプレーについて(取材はナイジェリア戦の翌日)、「あの大舞台でチャンスが来た時に、しっかりPKを決めてしまうのは流石。ナイジェリア相手に、身体を張ってボールを奪われずにしっかりキープしていた。あの屈強な相手にも、慎三さんらしい得意のプレーが通用することを証明してくれた。僕らにとっても自信につながるし、かなり刺激を受けます」と、頷いて語った。
 
 そして興梠へのメッセージを求められた武藤は、真剣な表情で短い言葉に想いを込めた。
 
「日本のためには、ブラジルでもう少し頑張ってほしいですね。レッズは、大丈夫です」
 
 CF興梠、リベロの遠藤航という攻守の柱がリオ五輪参戦のため不在のなか、浦和は試行錯誤しながらも結果を残している。これで9試合負けなし。第2ステージの勝点19は首位の川崎と並んだ。年間勝点も52に伸ばし、川崎を5差で追走する。
 
 なにより武藤自身のこの2ゴールが、言葉では表現し切れないたくさんの意味を込めた、興梠への最高のメッセージになったはずだ。
 
 
 取材・文:塚越 始(サッカーダイジェスト編集部)
 
 
【関連記事】
【J1採点&寸評】浦和×湘南|一瞬で試合を台無しにした湘南GK村山に最低点。浦和は“J1残留”決定、MOMは2得点のナンバー9!
サッカー版“二刀流”だ。浦和のGK西川が関根の先制点をアシスト! 攻守で快勝劇に貢献
5連敗で忍び寄るJ2降格の危機。それでも湘南が浦和戦で確かに掴んだ3つのポジティブ要素とは?
【セルジオ越後】日本は挑戦者なんだよ。せっかくの勝機にDFを投入して、「負けないこと」を優先したね
【リオ五輪】興梠がチームメイトに"平常心"と"球際の厳しさ"を要求。「五分の競り合いが、全部向こうのボールになってしまう」

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト なでしこJに続け!
    4月10日発売
    U-23日本代表
    パリ五輪最終予選
    展望&ガイド
    熾烈なバトルを総力特集
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 世界各国の超逸材を紹介!
    4月18日発売
    母国をさらなる高みに導く
    「新・黄金世代」大研究
    列強国も中小国も
    世界の才能を徹底網羅!!
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVo.40
    1月12日発売
    第102回全国高校選手権
    決戦速報号
    青森山田が4度目V
    全47試合を完全レポート
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ