約束事がないから、攻撃が単発で終わってしまう
たとえば、ディフェンスラインでボールを回している時、誰かが受けに下がる。その時、次にどこが動き出すのか。前の選手がどう動き、それによって生まれたスペースに誰が入っていくのか。そうしたイメージが共有できていない。
ボールを回しているように見えても、結局は2人だけの関係で攻撃が終わってしまっている。そうではなく、3人目、4人目が連動し、「今、動いたから、できたスペースに誰かが入ってくる」という共通理解があれば、チーム全体に安心感が生まれる。そうした約束事がないから、攻撃が単発で終わってしまうのだ。
誰かがボールを受けた時、どこを見て、誰が動き出すのか。その動き出しによって生まれたスペースを、3人目がどう使うのか。中央をコンビネーションで崩し、フィニッシュまで持ち込む。そういった具体的な攻撃のイメージを、チーム全体で共有できている姿を見せてほしい。
守備の良さを徹底的に引き出すためにも、できるだけボールを相手陣地に置く時間を長くしたい。そのためには、攻撃のバリエーションと共通理解が不可欠だ。森保監督、名波コーチ、前田コーチは、もっと細かな攻撃の指導をしてもいいのではないか。
ボールを回しているように見えても、結局は2人だけの関係で攻撃が終わってしまっている。そうではなく、3人目、4人目が連動し、「今、動いたから、できたスペースに誰かが入ってくる」という共通理解があれば、チーム全体に安心感が生まれる。そうした約束事がないから、攻撃が単発で終わってしまうのだ。
誰かがボールを受けた時、どこを見て、誰が動き出すのか。その動き出しによって生まれたスペースを、3人目がどう使うのか。中央をコンビネーションで崩し、フィニッシュまで持ち込む。そういった具体的な攻撃のイメージを、チーム全体で共有できている姿を見せてほしい。
守備の良さを徹底的に引き出すためにも、できるだけボールを相手陣地に置く時間を長くしたい。そのためには、攻撃のバリエーションと共通理解が不可欠だ。森保監督、名波コーチ、前田コーチは、もっと細かな攻撃の指導をしてもいいのではないか。
もちろん、今回の試合はワールドカップ本番ではない。開催国で2試合できたこと、過酷な長距離移動を体感できたのは意味がある。
また選手層を厚くするためにターンオーバーを試したのは、収穫だったとは思う。メキシコ戦に出た選手たちが、中2日でも先発できたはず。ただワールドカップでベスト8への壁を越え、さらに先へ進むためには、選手層の底上げは不可欠だ。
森保監督としては、新たな選手にチャンスを与え、探っていかなければならない。ゲーム内容に批判が出るのは、覚悟の上だったはず。その勇気は称えたい。今回の経験を、選手たちがそれぞれ所属クラブに持ち帰り、何を課題として取り組んでいくか。それが重要になる。
10月にはパラグアイ、ブラジルという強豪との対戦が控えている。そこで見たいのは、「分かったうえで繋いでいるな」「分かったうえで動き出しが始まっているな」と感じられるような、共通理解に基づいた攻撃の形だ。その積み上げに期待しているよ。
【著者プロフィール】
金田喜稔(かねだ・のぶとし)/1958年2月16日生まれ、67歳。広島県出身。現役時代はドリブルの名手として知られ、中央大在学中の1977年6月の韓国戦で日本代表デビューを飾り、代表初ゴールも記録。『19歳119日』で記録したこのゴールは、現在もなお破られていない歴代最年少得点である。その後は日産自動車(現・横浜FM)でプレーし、1991年に現役を引退。Jリーグ開幕以降はサッカーコメンテーター、解説者として活躍している。
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10月にはパラグアイ、ブラジルという強豪との対戦が控えている。そこで見たいのは、「分かったうえで繋いでいるな」「分かったうえで動き出しが始まっているな」と感じられるような、共通理解に基づいた攻撃の形だ。その積み上げに期待しているよ。
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金田喜稔(かねだ・のぶとし)/1958年2月16日生まれ、67歳。広島県出身。現役時代はドリブルの名手として知られ、中央大在学中の1977年6月の韓国戦で日本代表デビューを飾り、代表初ゴールも記録。『19歳119日』で記録したこのゴールは、現在もなお破られていない歴代最年少得点である。その後は日産自動車(現・横浜FM)でプレーし、1991年に現役を引退。Jリーグ開幕以降はサッカーコメンテーター、解説者として活躍している。
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