• トップ
  • ニュース一覧
  • 【指揮官コラム】カターレ富山監督 三浦泰年の『情熱地泰』|失敗を覚悟でトライする気はないか?

【指揮官コラム】カターレ富山監督 三浦泰年の『情熱地泰』|失敗を覚悟でトライする気はないか?

カテゴリ:連載・コラム

サッカーダイジェストWeb編集部

2016年08月03日

失敗して怪我をするから彫刻刀を使う授業がなくなったらしい…。

長野との北信越ダービーはドローに終わり、順位は現在5位。J2昇格レースもいよいよ勝負の後半戦だ。(C) J.LEAGUE PHOTOS

画像を見る

 そんなに失敗を恐れるなら、失敗をしない方法として、「何もしない」というのも手かもしれない。手術もしなければ失敗はない。
 
 サッカーで言えば、相手のボールを取りに行かない。得点を取りにいかない、ファウルのひとつもせずに文句も言わない。
 
 もちろん警告も出ないしファウルも起きない、異議も遅延もない。その代わり、ゴールも生まれない。これで誰が喜び、感動するのだろうか?
 
 そんなサッカーは、クリーンなサッカーでもなんでもない。これでは成功ではなく、失敗だ。
 
 失敗を覚悟でトライする。責任を持って物事に取り組む――。
 
 失敗をしてはいけない世界だからこそ、失敗を恐れずにリスクを冒し闘っていく! ここに価値を感じなければ、美しいモノはでき上がらない。
 
 学校で彫刻刀を使う授業がなくなったらしい。理由は失敗して怪我をするから(危ないから?)。僕らの時代は、授業で学校の先生に習った。どこに手を置けば安全か、どこに手を置くと怪我をするか。それでも手を添える場所を間違えて血が流れる生徒(笑)。ムキになって、先生のアドバイスを忘れて危険な場所に手を添えたからだ。彫刻刀が肌に刺さるとこんなに痛いということを子どもの頃に知る。
 
 今の世の中は変わった。それを学校のせいにして、先生のせいにして、危ないからといって苦情により禁止となる。彫刻刀が刺さると痛いことを知らない人間を作ってしまっている。失敗を知ることで成長できることをもっと理解すべきだ。
 
 サッカーも同じだ。ミスしていいと言われ、本当にミスする奴はプロではない。しかしミスを恐れて闘えない奴もプロではない。その理不尽で難しい世界が人を幸せにし、人に感動を与えられるのだ。
 
 失敗したらやり直せ、成功したら花が咲く。やらなければ花は咲かない。
 
2016年8月2日
三浦泰年
 
【関連記事】
【指揮官コラム】カターレ富山監督 三浦泰年の『情熱地泰』|サッカーを知らない人々に向けて何を示せるか?
【リオ五輪】手倉森監督がナイジェリア戦で4-3-3の採用を示唆。スタメンの最適解は、この11人か
【リオ五輪】藤春廣輝の原点――スピードを開花させた練習と負けず嫌いの亡き父
【J1ベストイレブン】1G・1Aを決めた川崎の車屋がMOM。神戸&鳥栖のSBも選出|2nd・6節
【総体男子】市立船橋が史上最多となる9度目の戴冠!流経大柏を下して頂点に

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト 2025年7月号
    6月10日(火)発売
    今、面白いクラブを総力特集‼
    ファジアーノ岡山
    徹底読本
    クラブが辿った奇跡のストーリーに迫る
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 2025年7月3日号
    6月19日発売
    新生レアル・マドリー完全攻略読本
    シャビ・アロンソ新体制が始動
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 完全保存版
    1月17日発売
    第103回全国高校サッカー選手権
    決戦速報号
    前橋育英が7年ぶりの戴冠
    全47試合&活躍選手を詳報!
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ