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金田喜稔がメキシコ戦を斬る!「優位だったけど勝たないと圧倒したとは言えない。三笘にはもっと仕掛けてほしかった」

カテゴリ:連載・コラム

サッカーダイジェストWeb編集部

2025年09月08日

彩艶のような選手は世界を見てもなかなかいない

キック、スローインとも、ものすごいレベルの彩艶。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部/現地特派)

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 そして、センターフォワードの上田。彼の成長も著しい。身体が強くなり、屈強なメキシコのディフェンダーを背負ってもボールを収められるようになった。ポストプレーの精度は格段に上がっている。

 そのうえで、もう一つ上のレベルに行くためには、ポストプレーに加えて、相手ディフェンスラインの背後を斜めに狙う動きがもっと必要だ。中央でどっしり構えるだけでなく、駆け引きの中で斜めに走り込むことで、相手のセンターバックはついていくべきか迷う。

 そこにスペースが生まれ、南野や久保ら2列目の選手が飛び込んでいける。上田自身がおとりになる動きと、フィニッシュに絡む動き、その両方をコンビネーションのなかで見せてほしい。そうなれば、攻撃がさらに厚みを増すはずだ。

 もちろん上田自身が、「自分はセンターフォワードだから真ん中でどっしりと構えてプレーするんだ」という気概があるなら、それを尊重したいけどね。

 またゴールキーパーの彩艶も、もっと攻撃に使いたい。キックの強さと精度、スローインともに、ものすごい。“化け物”と表現してもいいくらい、世界で見てもなかなかあのレベルの選手はいないと思うよ。
 
 だから、シンプルに彩艶のフィードで相手ディフェンスラインの裏を狙ってもいいのではないかな。ディフェンダーとともにビルドアップに加わるまでは、求めなくていい。前線との連係をもっと高めてほしいよね。

 今日の試合は「強豪相手によく凌いで引き分けた」というレベルではない。むしろ、日本が優位に試合を進めていた。ここまで来ているんだということを、素直に評価すべきだ。守備の構築は誰が出ても機能するレベルに達している。ここからは、アタッキングサードでいかに積極的にチャレンジできるかだ。

 今回の遠征は、ワールドカップ本番の地であるアメリカの環境を体感するうえでも非常に重要だ。長距離の移動や、サッカー専用ではないスタジアムの雰囲気。これらを経験しておくことは、本大会で活きてくる。

 次のアメリカ戦では、中2日だからメンバーを代えて臨むだろう。メキシコ戦で見せた内容をベースに、さらに攻撃の回数を増やし、チャンスを多く作って、今度こそ勝ち切る姿を見せてほしいね。

【著者プロフィール】
金田喜稔(かねだ・のぶとし)/1958年2月16日生まれ、67歳。広島県出身。現役時代はドリブルの名手として知られ、中央大在学中の1977年6月の韓国戦で日本代表デビューを飾り、代表初ゴールも記録。『19歳119日』で記録したこのゴールは、現在もなお破られていない歴代最年少得点である。その後は日産自動車(現・横浜FM)でプレーし、1991年に現役を引退。Jリーグ開幕以降はサッカーコメンテーター、解説者として活躍している。

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