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【総体】かすれた声、気丈な振る舞い… 青森山田を牽引する住永翔が示したキャプテンシー

カテゴリ:高校・ユース・その他

安藤隆人

2016年08月02日

「『自分たちが弱かった』ということを肝に銘じて、また一から」

後半31分、一時は同点に追いついた青森山田だったが、アディショナルタイムに突き放された。青森山田にとってベスト4は大きな壁となっている。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

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 住永の口からは反省の弁しか出てこなかった。それだけ彼は大きな重責を一身に背負っていた。昨年度のチームは『史上最高のキャプテン』と称された北城俊幸(現慶應大)がおり、素晴らしいキャプテンシーを見せた。その北城からキャプテンマークを託されただけでも、そのプレッシャーは計り知れない。
 
 優勝には届かなかったが、現在チームはプレミアリーグEASTで2位、インターハイベスト4と立派な成績を残している。ピッチ上で常に周りに気を配り、的確な指示や、時には厳しい言葉を投げかける彼のキャプテンシーは、間違いなく本物である。
 
「悔しい気持ちはあります。でも、いつまでも悔やんだり、涙を流しても、もう出てしまった結果は覆りません。『自分たちが弱かった』ということを肝に命じて、また一からやっていかないといけない。ひとつでもふたつでも大きくなった青森山田を次に見せないといけない」
 
 最後まで彼の声はかすれていた。それだけピッチの上で大きな声を出し続けた証拠だった。最後まで涙をこぼすことなく、気丈に振る舞い、まっすぐに前を見つめた住永翔。この経験が彼をさらに精神的にも逞しくさせたはずだ。彼はもうすでに『史上最高のキャプテン』と肩を並べている存在だと言っていい。それほど、彼はチームにとって大きな支柱となっているのだから。冬の舞台では、彼が『史上最高のキャプテン』と称されているかもしれない。
 
取材・文:安藤隆人(サッカージャーナリスト)
 
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