塩谷は4バックへの“慣れ”が必要。藤春はいかに攻撃に軸足を置けるか。
ブラジル戦では、ガブリエウのカットインに逆を取られて先制点を許し、セットプレーでは植田直通とボールへの対応が重なってしまったところを、マルキーニョスの豪快なヘディングシュートを決められてしまった。試合後、コメントを残すことなく帰路に就いたため、失点に関する塩谷の見解は定かでない部分はあるが、グループリーグ初戦のナイジェリア戦まで残された時間は少ないだけに、コンビネーション向上に全力を注ぐほかない。
左SBの藤春は、U-23世代をサポートする意識は非常に高い。中島翔哉に「やりやすいようにやっていい」とメッセージを送るなど、基本的に相手SBのオーバーラップに対応して自陣深くまで戻らず、対応は後方の藤春が担い、攻撃にパワーを注げるように試みている。初めてコンビを組む中島も、「亀くん(亀川諒史)とやるのと変わらないし、そう言ってもらえるのはありがたい」と歓迎している。
ただし、一方的に押し込まれ、1対1の対応に追われる展開では、藤春の持ち味であるスピードやダイナミックな攻撃参加は生きない。事実、ブラジル戦では対面のガブリエルやフェリペ・アンデルソンとのマッチアップが続き、自陣に釘付けにされてしまった。
「我慢するところでしっかり止めて行かないと、本大会では負けてしまう。ポイントポイントでブロックを作ったり、試合中に声を掛け合いながらやっていたので、“耐え方”は少し見えたと思います。ただ、90分間守り続けるのは精神的にも肉体的にもキツい。どこかで自分たちから仕掛けるというか、リスクを冒してでも前に出て行くことが必要かなと。そうしないと点は取れないし、点を取れないと勝てないので」(藤春)
右SBの室屋成は、オーバーエイジふたりとの融合という感覚よりも、「最終ライン」としての意識を持って臨んでいると証言する。
「僕はDFなので塩谷選手、藤春選手とコミュニケーションを取ることが多いですけど、オーバーエイジというよりも、最終ライン4人でどれだけ合せていくかを考えて話し合っている。テグさん(手倉森監督)もアジア予選から少し変えた守り方について話していますが、本当に能力のある選手たちだし、問題ないと思います」(室屋)
ブラジルに完敗を喫した後、選手たちは「相手は大会の中で一番強いチーム。本大会で勝とう」と声を掛け合い、気持ちの切り替えに努めたという。グループリーグ初戦が行なわれるマナウスに移動し、8月1~3日の3日間でラストスパートをかける。
取材・文:小田智史(サッカーダイジェスト特派)
左SBの藤春は、U-23世代をサポートする意識は非常に高い。中島翔哉に「やりやすいようにやっていい」とメッセージを送るなど、基本的に相手SBのオーバーラップに対応して自陣深くまで戻らず、対応は後方の藤春が担い、攻撃にパワーを注げるように試みている。初めてコンビを組む中島も、「亀くん(亀川諒史)とやるのと変わらないし、そう言ってもらえるのはありがたい」と歓迎している。
ただし、一方的に押し込まれ、1対1の対応に追われる展開では、藤春の持ち味であるスピードやダイナミックな攻撃参加は生きない。事実、ブラジル戦では対面のガブリエルやフェリペ・アンデルソンとのマッチアップが続き、自陣に釘付けにされてしまった。
「我慢するところでしっかり止めて行かないと、本大会では負けてしまう。ポイントポイントでブロックを作ったり、試合中に声を掛け合いながらやっていたので、“耐え方”は少し見えたと思います。ただ、90分間守り続けるのは精神的にも肉体的にもキツい。どこかで自分たちから仕掛けるというか、リスクを冒してでも前に出て行くことが必要かなと。そうしないと点は取れないし、点を取れないと勝てないので」(藤春)
右SBの室屋成は、オーバーエイジふたりとの融合という感覚よりも、「最終ライン」としての意識を持って臨んでいると証言する。
「僕はDFなので塩谷選手、藤春選手とコミュニケーションを取ることが多いですけど、オーバーエイジというよりも、最終ライン4人でどれだけ合せていくかを考えて話し合っている。テグさん(手倉森監督)もアジア予選から少し変えた守り方について話していますが、本当に能力のある選手たちだし、問題ないと思います」(室屋)
ブラジルに完敗を喫した後、選手たちは「相手は大会の中で一番強いチーム。本大会で勝とう」と声を掛け合い、気持ちの切り替えに努めたという。グループリーグ初戦が行なわれるマナウスに移動し、8月1~3日の3日間でラストスパートをかける。
取材・文:小田智史(サッカーダイジェスト特派)